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【台湾】 大学時代に思いつきで一人旅したお話(2日目・前半)

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目覚ましで設定した時間より1時間も早く起きてしまった。

2日目が始まった!

とはいえ、台湾の街を歩くのは今日が初めて。だから実質1日目。
荷物を整理して、顔を洗って、朝食会場に向かった。

8:10 ドミトリーの朝食

窓の外を見ると、あいにくの雨だった。
昨日まで晴れ予報だったのになぁ。
台湾は天気が不安定で、天気予報はあまり当てにならないと聞いていたが、本当らしい。


格安ドミトリーであるにも関わらず、朝食はバイキングだった。

会場は20畳ほどの空間にそこそこの人口密度で席が用意されていて、家族連れや若者集団、海外バックパッカーなど、いろんな人たちがいた。
テレビで地元のニュースが流れていたのが印象に残っている。

バイキングは思っていたより種類が多く、全体的に美味しかった。
台湾ならではの食材も豊富に用意されていて、なんといっても台湾に来て最初の食事で台湾メシが食べられたのは幸先がよい。

肉まんやらそぼろ風の炒め物は日本人にも食べやすい味だったが、変な肉巻きの物体は臭みが強かった。
台湾の食事において、臭いという概念は感覚から切り離したほうがいい。

なんてったって市場には必ず “ヤツ” がいるからだ。

9:30 街歩きスタート

宿を出て、そういえば。と思ったことがある。
チェックアウトしてからの予定が何も決まっていなかった(笑)

さてどこに行こうか。

チェックアウトするころには雨は止んでいた。
とりあえず、直感で台湾に来てみたのだから、初日は直感で散策しよう。
とは言え、ここは台北駅のすぐ近く。歩いていれば何かしら発見があるはずである。

己の気の向くまま、僕は南へ歩を向けた。

台北市街はある程度碁盤の目のように東西南北に道路と地下鉄が走っている。
便利といえば便利だが、土地勘とGPSがないと簡単に迷子になる。

周辺は如何にも台湾らしい商店が立ち並ぶ。

途中、華やかな飾りがされた商店街があった。
平日の朝10時。営業しているところはごくわずかだった。

10:20 台湾総督府

営業していない商店街を素通りし、さらに南に向かうと、何やらレンガ造りの厳めしい建物が見えてきた。

周囲にはアサルトライフルを携えた軍人や警備員が何人もいた。
時々、黒塗りのセダン(ほぼトヨタ車)が出入りしていた。

おお、これが台湾総督府か。
日本統治時代に建てられた赤レンガ造りの建物。
建てられてから来年で100年。なんて趣深い佇まいなんだろう。

とりあえずこの日は外から写真を撮るだけだったけど、
平日の午前中はパスポートがあれば予約なしで内部見学できたらしい。

アチャー。ここで下調べ不足が仇となった。

名称台湾総督府
歴史日清戦争の結果手に入れた台湾を統括するために日本が設置した官庁。第二次世界大戦敗戦後も中華民国の総督府として使用されている。
建立1919年(大正8年)
内部見学予約不要。パスポートがあれば一般客でも見学可
見学可能時間平日 09:00~12:00、不定期で終日解放

総督府のちょうど真正面の向こうに、1本の高層ビルがそびえ立っていた。
そう、台北101だ。
台北に来て、あれに登らないのはもったいない。
そのまま行ってみることにした。

MRT(地下鉄)に乗る。
路線図と路線の色を見ながら乗り継いでいけば、比較的容易に目的地に着く。

乗車するには日本の切符のように使う「トークン」という乗車券か、SuicaやPasmoのように使える「悠遊カード(EasyCard)」というICカードを買う必要がある。
悠遊カードは何度もチャージができて、トークンよりも2割引きの運賃で乗れるなど、メリットしかない。

駅にある、みどりの窓口的なカウンターで、「I want to get Easy Card」と伝えたらすんなり悠遊カードが発行できた。
デポジット100元とチャージ分100元を渡して、カードを受け取る。
※2016年にデポジット制の悠遊カードは廃止になった模様。

1回乗ると大体20元くらい引かれる。
何度か乗り換えて、無事、台北101駅に到着した。

11:30 高い!!台北101に登る


MRTの改札を出ると、もう台北101の中だった。
確かめるようにあわてて外に飛び出してみた。

遠くに見えていた巨塔の真下に来て、改めてその荘厳さに驚かされた。
建物が雲の中に突き刺さってるなんて…。

田舎者の僕は、ワクワクしながら自撮りをした。
何枚か撮った。
そのうち何枚かは変顔で撮った。

 

Hashino Tatsuyaさん(@t_hsn.jp)がシェアした投稿

ちょうどそのとき、路肩に停まっていたタクシーの運転手と目が合った。
彼は苦笑いをこらえていた。

…僕はそっとその場を去った。

そういえば、台北101といえば、世界のカウントダウンの映像に必ず登場するくらい年越しの花火が有名だよね。
いつか年越し台湾旅行もしたい。

とりあえず、なんの迷いもなく展望台に登った。
世界各国の高層展望台に共通して言えるが、値段はそこそこする(600元≒2000円弱)。

倍の値段を払うと、エレベーター待ちの列に割り込んで乗ることが出来るらしい。
平日で列も20人くらいだったので、僕は平民チケットを買った。

台北101のエレベーターは、東芝製の(当時)世界最速エレベーター。
当時というのも、2016年12月に三菱が中国・上海のビルに設置したエレベーターに世界最速を奪還され、
さらに2017年6月に日立が中国・広州のビルに設置したエレベーターで世界最速になったから。

とにかく、日本のエレベーター技術はスゴイことがわかる。

エレベーターに乗ったら、あっという間に展望階に着いた。
屋内展望台は89階にある。

窓から見える世界は真っ白だった(曇ってて)。
しかし、日本にいてもこんな高さの展望台に行けることはそうそうない。
僕は高いところは割と平気なほうだけど、これだけ高いと怖さよりも呆れてしまう。
なんというか、人間の挑戦心に。

屋内展望台の上には、屋外展望台がある。
柵越しに、地上91階の空気を吸うことが出来る。
もちろん悪天候だと行けないが、これは高所恐怖症の人にとって地獄だと思う。

知らないだけかもしれないけど、この高さの屋外展望台があるのは珍しいような。
見上げると、台北101の頂がすぐそこにある。たぶん20mくらい。
でもてっぺんは雲で見えない。

な、なんて幻想的なんだ…

と、一人で呆気にとられた。

また、展望台に上ることで、チューンドマスダンパーというビルの揺れを抑制するための巨大な「きんのたま」を見学できたり、
サンゴ礁の美術作品の展示をみることができる。

名称 台北101
完成 2004年
展望台料金一般600元
ファストパス 1200元
高さ509m。地上101階、地下5階(展望台89階)
営業時間09:00~22:00(無休)

12:30 鼎泰豊でランチ

台北101の地下1階にある、「鼎泰豊」(ディン・タイ・フォン)で昼食。
小龍包とか台湾料理を食べるならココ!ってくらい有名。…新宿とか立川にもあるけど。

お昼の12時台で、フードコートも満席に近かった。
入り口で整理券をもらった。15~20分待ちと書かれている。

なんだ、20分なんてすぐでしょ。
むしろ歩き回って疲れたから、喜ばしい空き時間。
腹を空かせてガッツリ食べるのが中華の醍醐味なのだよ。
さて、メニューをじっくり見て何を食べるかよく考えよ…

とか思っていたらすぐ呼ばれた。
お1人様だったので、他のグループよりも順番が繰り上がって5分もしないで入れた。

注文は、ここで欠かすことのできない「小籠包」と、
「豚肉のリブチャーハン」、ついでに「牛肉のスープ」に決めた。

言語別に用意された用紙にチェックし、席に着いたら手渡すシステム。
日本語の注文メニュー、説明もちゃんと日本語で書かれている。非常に親切である。

でも…ちょっと張り切って頼みすぎたかな…

案内されたのは対面式の2人席で、隣の席との間隔は狭め。
僕が席について間もなく、隣に40代くらいの日本人らしい女性が座った。

この人も一人旅中なんだろうか。それとも仕事の合間に寄っただけかな。
普段一人で牛丼屋に入って、隣に一人で来た客が座ってもなにも感じないけど、
台湾に来て、日本人同士が、特に会話を交わすわけでもないのに、隣に座っている。

なぜか違和感があって、どことなく居心地が悪かった。

出てきた料理は、期待以上に美味だった。
特に、リブチャーハンはもう一度食べたい。
きっと日本で食べるのとあんまり変わらないだろうけど、せっかくの台北101での昼飯なんだし。
来てよかったと思った。

今度は日本にある店舗にも行ってみよう。
きっと次は違和感を感じないと思う。

14:05 台湾の秋葉原、光華商場

台湾で是非とも立ち寄ってみたかった場所がある。

光華商場。
台湾の秋葉原とか、ラジオ会館 台北店とか言われるショッピングモール。
台湾のガジェット好きな若者が集う電気街が、一体どんなものなのかとても興味深い。

僕はシンガポールやタイ、香港、韓国にも行ったけど、どこも共通しているのが、電気街やガジェット専門店がそこらじゅうにあること。
台湾にもマザーボードやスマホで知らない人はいない、ASUS(エイスース)がある。

台湾の秋葉原、行かないわけにはいかない。
台北101からは少し離れた場所だったが、再び地下鉄を乗り継いで最寄駅(忠孝新生駅)に到着した。

駅付近から電気店街の雰囲気がプンプンする。
ごちゃごちゃした感じが実によい。

光華商場自体は、4階建ての中規模なモール。
PC、スマホ・タブレットはもちろん、カメラ、ゲーム、周辺機器、CD・DVDショップ…
あらゆるデジタル製品の店舗が入り、どれも個性的。

でも、秋葉原っていうより、中野ブロードウェイを歩いてる感覚!

なんでもかんでも安いわけではなく、メーカー品(カメラ、ゲーム本体)の値段は日本で買うより若干高め?
2年前だしレートも正確ではないので参考にならないと思うけど、PS4は10800元(約4万円)だった。
あと、ここにきて言うのもなんだが、

どれも日本で売ってるわ。
“台湾の秋葉原”と言われる光華商場。その建物の隣りに、デジタル機器やホビーの総合商業施設「三創生活園区(SYNTREND)」が5月15日にオープンした。COMPUTEXの開催を前に、さっそくこのデジタル新天地を偵察してきたので、その模様をフォトレポートでお届けしよう。

アチャー!!またしても下調べ不足!

名称光華商場(光華数位新天地)

住所No. 8, Section 3, Civic Blvd, Zhongzheng District, Taipei City
営業時間10:00~21:00(無休)
マップ

▼つづく(2日目・後編へ)

台湾は信号が多くて、車も多くて、原付は多いという表現では足りないくらい多い。だから道路はゴッチャゴチャ。道が混みすぎて、大きな交差点では信号があるのに警察官が交通整理をしていた。なのに信号無視を平気でしちゃうような無法地帯。この辺はいかにもアジアらしい。日本もとりたてて安心できる交通事情ではないが、海外に行くと自分の国が誇らしく思える。 15:00 華山1914文創園区光華商場から徒歩2分くらいの近さの位置に、「華山1914文創園区」というエリアが広がっている。元々、日本統治時代に作られた赤レンガ造りの酒蔵...

▼当時作った動画

2016年2月2日から2月5日まで台湾にいった。それから数か月後に、旅の記録として動画を作った。題して、「台湾旅行記」。そして2年の歳月を経て、(今更過ぎるけど)ブログ記事も作ったので、ご一緒にどうぞ。1話 『はじめての一人旅』1日目の記事2日目(前半)の記事 2話 『台湾料理と市場と』2日目(後半)の記事3話 『古き良き、台北浪漫』3日目の記事4話 『さらば、台湾。 ありがとう、台湾。』4日目の記事

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