6/2土曜日、山梨県西部にある甘利山に登った。
登ったといっても、9合目くらいまで車で行ける山なので、Tシャツ・短パン・サンダルでも行ける(でも行かないで)。
気軽に行けて景色がとてもいい甘利山の、この時期ならではの魅力を紹介する。
…最近山の記事ばっかりだけど、まあいっか。
甘利山とは
甘利山は、韮崎市と南アルプス市の境界に位置する標高1731mの山だ。
ただし、正確な標高は諸説あり、国土地理院の地図によると1740m以上であるとか、付近の無名峰にある三角点の標高1672mというのもある。
科学技術の進んだ現代においてそんなことあるのか、とは思うけど、山頂の看板には1731mと書いちゃってあるので、それを正としたい。
甘利山は、写真家たちの間では甲府盆地と富士山をはじめ、南アルプスや八ヶ岳連峰などを一望できる撮影スポットとして人気のある場所だ。
特に早朝・夕方は雲海、夜は甲府盆地の夜景が広がり、その景色は素晴らしい。
「地蔵岳」・「観音岳」・「薬師岳」からなる鳳凰三山(名前がカッコイイ)の手前に位置し、山梨百名山にも選ばれている。
ちなみに、山梨には401個の山があるらしいので、百名山といっても1/4の山が該当するので、山梨の高そうな山をテキトーに登っていればたいてい百名山に登っていることにはなる。
レンゲツツジの見頃は今!
そんな無数に山が存在する山梨県でも、甘利山の知名度が高い理由のひとつが、
「山頂に群生しているレンゲツツジ」だ。
毎年6月上旬になると15万株のレンゲツツジが山頂付近に咲くんだとか!
これは行くしかない。ということで、6月2日に訪れてみた。
注意! 甘利山には入山できない期間があります。
- 県道613号線 通行可能期間
5月~11月- レンゲツツジの見頃(例年)
5月下旬~6月上旬
山頂までハイキング(ドライブ)
人家のある麓から、山頂近くの駐車場までは県道613号線で車で30分ほど。
頂上までの道はクネクネでところどころ狭く、対向車が来たらすれ違いにくいところはあるものの、他の登山道と比べたらかなり整備されていて運転はしやすい。
途中、椹池(さわらいけ)という池がある。
池は静かでこじんまりしていて、絵を描いている人もいた。キャンプもできるらしい。ロケーション的には最高なはずなので、いずれチャレンジしたい。
道中、ちらちらと横目にいい眺めが広がっているものの、よそ見は禁物。
下ってくる車が結構スピードを出してくるし、木々に囲まれて薄暗いのでライトをつけながら登ろう。
そんなこんなで気づいたら頂上。
オフシーズンは7,8台しか車が停まっていないが、6月上旬は30台近く車がいた。もちろん無料。
山頂にはグリーンロッジ(5月~10月まで営業)やバイオトイレがある。バイオトイレと聞くと恐ろしい感じだけど、水を使わず微生物を使って排泄物を分解する完全エコロジーなトイレだ。
(2018年6月現在、多目的トイレと手洗い場が故障中だった。手を洗いたかったら水を持参しよう…)
駐車場からは20分ほど歩くと山頂に着くという、登山初心者というか、普段運動をしない人や子ども、お年寄りまで誰でもピクニック感覚で登頂できる山である。
ハイキングコースは急な階段も倒木も落石もない。完璧に整備されていて、登山の醍醐味はあまりない(笑)
山頂の風景はまるで絵本の世界
山頂付近は、木は少ないながらも、所々に高い木がいい具合に立っていて、まるで設計して作られた空中庭園のような空間。
山頂付近からの眺めがこちら!
▲ドラッグ or スワイプでパノラマビューできます。
(この360度画像を取り込むのに、意外と手間取った(笑))
花の密度が高くないからか、360度画像だと伝わりにくいかもしれないけど、絵にかいたようなお花畑が周囲に広がっている。
標高が高いので、周囲は開けていて超開放的。
行ったのが午後2時ごろというのもあってか、山頂にはほとんど人がいない。
ちなみに、この遊歩道っぽい道は去年までボロボロだったけど修理されていた。グリーンロッジの人々によってなのか、県によってなのか、有志によるものなのか…いずれにしてもありがたい。
レンゲツツジ自体は寒さにも強く、栽培しやすいらしいが、ここまで大量に栽培されて保護されているのも驚きだ。
甘利山山頂からは、千頭星山への登山道が続いている。
駐車場に車がたくさん停まっていたのに甘利山山頂に人が少ないのは、おそらく千頭星山に上っているからだと思われる。うん、甘利山だけじゃ物足りないよね。
ていうか思ったんだけど、こんなにアニメみたいな分かれ道ある!?
最初から最後までメルヘンな景色が広がる場所だった。
この日は富士山の山頂部分が若干みえるくらいだったが、空気の澄んだ日などは富士山をはじめとした山々がきれいに見えると思う。
山がたくさんある山梨だけど、ここまで展望がいい山もそれほど多くないはずだ。
そういうことで、6月上旬には、甘利山にハイキングに訪れてみてはどうだろうか。
▼甘利山ハイキングと一緒に、北杜市の金精軒の水信玄餅もおすすめです。