キャッチに声をかけられたとき、どういう反応してますか?
飲み屋、キャバクラ、風俗をはじめとして、宗教の勧誘、化粧品のアンケートなど、駅前を中心に多種多様な勧誘活動をする「キャッチセールス」。うっとおしいですよね。
今回友人とともに、秋葉原駅前でキャバクラのキャッチをしていたお兄さんたちとちゃんと話してみて、ちょっと分かったことがあります。キャッチについて自分なりに分析してみて、ポジティブな活用法を探ってみました。
どうも。はしのです。
今日の記事は、どうでもいい人にとってはかなりどうでもいい内容です。キャッチについてまじめに考えてみたので、暇なときに読んでもらえたら嬉しいです。
多くの人がキャッチを嫌いなのはなぜか
キャッチ。
大半の人は目も合わせず無視すると思います。ちなみに僕は「大のキャッチ嫌い」です。
僕はアジアの国々の繁華街を旅したり、夜の東京を歩いていた中でたくさんのキャッチに会いましたが、まともに接した記憶はほぼないです。
でも、僕たちはどうしてキャッチを頑なに無視してしまうんでしょう?
大体、事なかれ主義の僕としては、ティッシュ配りも、レジで会計した後にくれるクーポンも、アンケートと引き換えにもらえる粗品も、わずらわしいので貰いたくないです。
貰えるものは貰えばいいのに、「見返りに面倒なことになるのが嫌」とか、「景品とか貰っちゃう人だと思われるのが嫌」とか、そんなくだらない考えが根底にあるのでどうしようもありません。
事実:キャッチのおかげで得することは”ほぼ”ない
某歌舞伎町や某センター街では、「悪質なキャッチに注意」という張り紙や看板、放送が近隣の警察署によって大々的に行われています。とはいえ、風営法は基準があいまいでザルな法律なので、実際取締りという取締りはできていません。
そんな状況をいいことに、キャッチは強引に客引きをしたり、言ってないことを
誰もがキャッチを好きになれないのは、
- 「鬱陶しい」
- 「怪しい」
- 「騙そうとしている」
- 「時間がもったいない」
という固定概念、そして実際にそうなった(嫌な思いをした)経験があるからです。当たり前です。
「何で繁華街のキャッチについていったらだめなの?」
「キャッチなしでやってる飲食店でも普通に潰れてるのに、キャッチ雇えるってことはぼったくりでしょう」— 蝉川夏哉@アニメ4月13日配信開始 (@osaka_seventeen) 2018年9月1日
そもそもキャッチって何者?どこに雇われててどっから利益を得てるの!?その辺が不明瞭なのも怪しい理由。
結論:うまく話せばいいこと聞ける
スーパーの試食と似てて、「食べてもいいけど買わなきゃいけないわけじゃない」んですよね。
「サービスしてもらったうえで上手に回避」というスキルは、身近な人にはセコい人間と思われる代わりに世渡りには便利です。比較的オバチャンに備わっている能力ともいえます(失礼だろ)。
つまり、キャッチの持つ知識とコネを聞き出すのは無料ってことです。
- 周辺のおススメな店、おススメじゃないお店の情報
- 目的の店の営業時間や飲み放題の時間
相手は周辺情報を知り尽くすプロです。でなくても大学生とか、美味しい話に詳しい人が多いので、そういう情報をうまいこと教えてもらうことにしましょう。
どう接するのがベストなのか
【キャッチ】と【通行人】というのは、対称の関係にあります。
キャッチは自分の店に客を呼び込むという目的があり、通行人には各々に別々の目的があります。
「目的を持って不特定多数の人に声をかける」という行為は、「フォロバ目的でフォローしては切りまくるインスタグラマー」とか、「歩道を握手して回る市議会議員の立候補者」とおんなじです。相手も目的を持って、勇気を出していろんな人に声をかけているのでしょう。
でも、こればっかりは対象が対象です。どこでもいいからキャバクラに行きたい人なんてその辺をブラブラしてませんからね。お互いの利害がピタッと一致することはまずありません。では、どうすればいいか。
僕が提案するのは、「自分の利益を確保したまま、遠回しに相手の利益に一致しそうに話をしてみる」ことです。
コミュ力高い友人の対応
下の会話は、22時の秋葉原駅前で友人と僕がキャバクラのキャッチとした、実際の会話です。
この会話をきっかけに、僕はキャッチについての考えを改めることにしました。
ちなみに僕たちの目的は「安い居酒屋で飲んで、キャバクラなんていかずに終電前にさっさと帰る」だとします。
キャッチ「お兄さん!!キャバクラいかがっすか!」
友 人「キャバクラ!?」(興味深々そうに)
ぼ く(おい、まじかよ…話しかけられんなよ…)
ぼ く「いや~…ちょっと…」
キャッチ「いまならコスプレもやってます、かわいい子いっぱいいますよ」
友 人「今、イヌ耳にハマってるんですけどいますか?」
キャッチ「イ…ヌは…ちょ~っとわからないですけど…ネコ耳じゃだめっすかね?」
友 人「まぁどっちも好きですけど、まずはちょっとお酒飲みたいんですよね」
キャッチ「お酒ならウチにもありますよ、女の子と一緒にどうでしょう?」
友 人「キャバクラ行くなら1件目に安い居酒屋で飲んで、程よく酔ってから行きたいっす」
キャッチ「じゃあいい居酒屋教えますよ!…安さなら○○で、うまい日本酒飲むなら□□が有名ですよ!!」
(店の近くまで案内してくれる)
友 人「おお!あざす!またお願いします!」
ぼ く「(素直に教えてくれるんかい!!)どうもありがとうございます!!」
キャッチ「ありがとうございまーす!またオネシャス!(満面の笑み)」
キャッチの人は自分の紹介したい店を名乗ることも忘れて、楽しそうに飲み屋を教えてくれました。
ポイントは「程よく酔ってからキャバクラ行きたい」と伝えたところだと思います。キャバクラという単語に食いつき、後で行きたそうな意思を垣間見せた上で、まずは酔いたいと話すことで羽振り良い状態で来てもらえるかもという希望も抱かせるという高等テク。
相手も人間だということ
そんな中でも堂々とキャッチ活動を継続できる人もなかなかのメンタルですが、彼らもやっぱり人間です。
普段大多数の人間に、「人ならざる者」かのように冷たくあしらわれているので怖い顔で寄ってきますが、こちらが好意的に接することで手のひらを反して優しくしてくれたりします。
自分の儲けだけを考えている人たちだけではないわけだし、同じ立場でしゃべってみれば普通に接してくれます。
まぁ当然、すべてが善良な市民だと信じ込んでホイホイとついていくと必ず痛い目を見ると思います。
さいごに
キャッチを肯定するような内容を書いてきましたが、正直なところ、今後本当に仲良くなれるか自信がありません。目をそらしちゃうのとか無視しちゃうのって、きっと故意じゃなくて本能的に「防衛行動」をとっているだけなんだとしたら、それこそ故意に話しかけられに行かなきゃならないという、なんだか本末転倒な始末になりそう。
まずは性格良さそうな人、いや、まずはティッシュ配りのお姉さんから優しくティッシュをもらえるように頑張ります。(最初からそれが目的だったのでは…)