口に入れたらとろけるモツって、食べたことありますか?臭みもなくプルブルの食感の、本物のもつ鍋が食べられるのはグルメの街博多ならでは。
博多 もつ鍋のおいしさの秘訣
新鮮に提供するのが難しいモツ
もつ鍋。九州料理の居酒屋でコース料理なんかを頼むと出てきたりしますよね。ある程度こだわりのあるお店に行ったりすれば、美味しいスープと美味しい野菜の入った鍋にありつけるんですが、それでもモツだけは上質さを保ったまま提供できることは稀です。
ましてや焼肉食べ放題の店で食べるホルモンはガムのように永遠に噛みちぎれないホルモンとかもありますよね。
カギは新鮮さと手間のかけ方
そもそもモツは牛のホルモンのことです。豚や牛のモツは臭みやクセが強いので扱いが難しいんです。
最もポイントとなるのは、どれだけ新鮮な生もつを丹精込めて臭み取りしてあるかなんだそうです。
市販のゆでもつだと、プルプルした食感はおろか、臭みが強く味の濃いモツ煮込みやモツ焼きにしか向きません。
「せっかく博多まできたんだし、美味しいもつ鍋が食べたい!!食べたいよな!?」
ということで、こちらに行ってきました。
もつ鍋 一藤(いっとう) 博多店
Googleの口コミも4.1と高く、ほかグルメサイトでもかなりの評価です。美味しさはもちろんのこと、ぱっと見、お値段も庶民に手の届く範囲。
確保しておいた宿からもほど近いので、数日前にホットペッパーグルメで席だけ予約しました。(直前だと希望の時間帯での予約は難しく、僕の場合20:45の席になりました)
高級感のある店構えと、広くて落ち着く店内
博多駅の西口を出て2分ほど歩くと、2016年に道路が陥没した交差点(上の写真)があります。もう2年経つとはいえ、まだ記憶に新しいですね。
福岡の大動脈JR博多駅前の200mくらい離れた
既設地下鉄への増設新設工事部で
大規模な道路の陥没が発生
周辺は停電とガス漏れがあるとの事
陥没は夜中に初まっており
もし昼まであったら数十台の車の大事故になったと思われる pic.twitter.com/NFzWilFYxg— Time mutual (@time613) 2016年11月7日
その交差点を右に折れ、一つ目の交差点を左に曲がると、すぐ左手にお店はあります。
第一印象は、「高級感がすごい。」(語彙力)
いかにも高そうなお店にあるような横開きの扉を引いて店内に入ると、若い店員さんが物腰低く案内をしてくれました。
席に案内されると、なんと個室でした。個室居酒屋で案内されるような人数分ちょうどの狭苦しい個室ではなく、二人席なのに6人くらい入れそうなゆとりがありました。
プルプルもつと旨味たっぷりつゆ
鍋の味は「味噌(人気No.1)おろしニンニク」、「醤油 スライスニンニク」、「ポン酢 ニンニク不使用」があります。博多もつ鍋の定番は薄味のしょうゆ味ですが、一藤の味噌はこだわりのオリジナルブレンド。しかも一番人気ということで、味噌味をチョイス。
頼んでから数分後に運ばれてきたもつ鍋のもつは、すでに火が通っている状態です(生肉を提供できないため)。スープが煮立ってニラがしんなりするまで、テーブルについたヒーターで温めます。
具材は主に豆腐、キャベツ、ニラだけです。モヤシを入れるお店もあるらしいですが、白菜やモヤシは水分が出てスープの味が薄まりやすいので、スープにこだわりのあるお店では入っていないことが多いです。
スープにはもつのうまみが溶け出していて、コクがあってめちゃくちゃうまい…!
そこに現れるのがキラキラ輝くモツ。
この写真、右手でプルプルのモツを持ちながら左手でプルプルしながらカメラかまえてました。
口に入れてもぐもぐすると、あれ?消えた!とろけた!!という感じです。もう。
こんなにうまいモツがあるのか、網の上で油を落とさなくてもコッテリしすぎないホルモンがあるのかと、衝撃的でした。さすが丁寧に下ごしらえされているだけあります。
サイドメニューも忘れるべからず!
もつ鍋ついでに人気メニューの酢もつと、冷やし手羽先を頼みました。
一藤の酢もつ
まずは「酢もつ」(650円+税)。
こちらも博多民の酒のつまみとして永く親しまれてきた一品です。もつ鍋同様に新鮮なもつを、ポン酢と刻みネギだけでいただきます。
ちょっとした箸休めに頼んだつもりが、えっ、激ウマ。
「お好みでゆず胡椒を添えても美味しく召し上がれます」と教えてもらったので添えてもう一口。えっ、激ウマっ!!!!?
1頭の牛から300gしか取れない直腸を使っているそうです。
お土産用の酢もつもあります
お土産用の「酢もつ」(950円)。
小瓶に入った酢もつとゆず胡椒は、お土産用に持ち帰ることができます。
一藤で食べた酢もつがどうしても忘れられそうになかったので、お土産にしようと買っていったんですが、店舗で手づくりしているので日持ちはしません、とのこと。(目安は冷蔵保存で2~3日ほど)
自宅配送もしてくれるそうで、旅行で冷やしたまま持ち帰れない!福岡までは遠くて行けないけど食べたい!というかたでも気軽に食べられます。

冷やし唐揚げ
「冷やし唐揚げ(8本)」(550円+税)。
こちらは甘ダレで味付けされた冷たい揚げ手羽先に糸唐辛子をまぶした一品。これも博多名物のひとつです。
冷たい唐揚げって、美味しくなさそうなイメージがありますが、「揚げてから冷めてしまった」というより、「揚げたてのまま瞬時に冷やした」ような食感なんです。
冷たいのに、パリパリ。甘辛な味付けもやみつきになります。
〆は定番のちゃんぽんか雑炊で
鍋のしめは、博多流だとちゃんぽん麺が一般的。もとは博多の「元祖もつ鍋楽天地」というお店が発祥でちゃんぽん麺をいれるようになったそうです。
ですが今回は味噌もつ鍋にしたことと、このあとラーメン屋はしごしちゃおうかなぁ…という思惑があったので、雑炊を選択することにしました。(結局お腹いっぱいで何も食べなかったけど。笑)
美味しい味噌味のスープと雑炊は堪らないです。体に染み渡る感じが最高でした。
さいごに
これだけ食べて(ちゃっかり生ビールも飲んで)、お会計は二人で5000円くらいでした。安すぎない?
博多の屋台ラーメンは信じられないくらいうまかったし、もつ鍋も信じられないくらいうまかった!!
\博多料理はどれも信じられないくらいうまかった/
もつ鍋 一藤 博多店
営業時間 | 17:00~翌01:00(無休) |
電話番号 | 092-451-7888 |
公式ホームページ | www.ichifuji-f.jp |
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