子どもから大人まで大好きな焼き鳥。大人になると酒のお供として食べる機会も増え、より一層好きになりますよね!
ビールや焼酎とともに、甘いタレや程よくしょっぱく味付けされた焼き鳥。無性に頬張りたくなる、日本食の代表です。
どうも、好きな焼き鳥はうずらベーコンのはしのです。(鳥ちゃうや〜ん!)
普段なにげなく、色んな種類があってどれも美味しいだろうなぁ〜と思って、とりあえず「おまかせ5本盛り」を選びがちですが、数多くある焼き鳥の種類はどれも部位や貴重さ、美味しい食べ方が違います。
たくさんの種類の特徴を抑えた上で、自分の好みの焼き鳥を選んで食べられたり、飲み会で自慢できたら、あなたも「焼き鳥ツウ」です。
鶏の部位
わざわざ絵まで描きました!笑
鶏には牛や豚と同じように部位があります。が、他の動物とは名称や有無が異なります。
筋肉や内臓、皮や骨までも食べられる鳥ですが、部位によって食感や脂の乗り、栄養分、希少さなどでかなりばらつきがあります。
焼き鳥の種類一覧
ここでは、大きく4つに分類しました。
鶏の肉、内臓、皮・骨と、鶏以外の焼き鳥です。「焼き鳥」と言っても鶏以外の動物の肉や、野菜や変わり種もよくありますよね。
今回は鶏以外をメインの材料とした焼き鳥は紹介していません。鶏による焼き鳥こそが焼き鳥やで!!ってことで。牛串も豚カルビも美味しいんですけどね。
1.鶏の肉(正肉)
鶏にはもも肉、むね肉、翼など、体中さまざまな部位の肉が食べられます。メインとなる「鶏の肉(正肉)」の焼き鳥を紹介します。
なまえ →別名 |
部位 | 解説 |
ねぎま →はさみ、鳥ねぎ |
むね・もも+ネギ | 言わずと知れた焼き鳥の定番。地域によってニンニクを挟む。 ねぎ+マグロの略だったが、いつの間にか鶏になったとか。 |
むね →正肉 |
胸部 | 引き締まっていて脂肪分が少なく、タンパク質が多いのが特徴。 |
ささみ | 胸部 | 高タンパクで脂肪分がなく柔らかい。 大葉、ワサビと相性◎ |
もも →正肉 |
腿 | 運動量のある部位で肉質が良い。 |
つくね | ひき肉+卵+野菜など | 店によって混ぜるものが違い、味が異なる。 |
手羽先 | 翼 | コラーゲンが豊富で、肉の柔らかさと皮のパリパリ感の対比がおいしい。 |
手羽元 | 翼の付け根 | 骨付き鶏の唐揚げはこの部位が使われていることが多い。 |
ソリ →ソリレス |
骨盤内の筋肉 | フランス語で「愚か者はそれを残す」という意。希少部位。 |
せせり →そろばん、ネック |
首 | 脂が乗っていて引き締まっている。希少部位。 |
ふりそで →かた |
手羽元と胸肉の間 | 手羽よりも脂は少なめだが、肉汁を多く含む。 |
おび | 腿の中心 | 水分量が多くもちもちしている。 |
羽子板 | 尾の付け根の筋肉 | 脂身が少なくさっぱりした味。 |
2.鶏の内臓
なまえ | 部位 | 解説 |
レバー | 肝臓 | 栄養満点だがコクや独特の食感から好き嫌いが分かれる。 |
白レバー | 脂肪肝(フォアグラ) | 精肉用として出回らない雌鶏でかつ10羽に1羽程度しかできない超希少部位。くさみがなく甘くて濃い。 |
ハツ →こころ |
心臓 | ハート、ハーツ、ハツ…。いい店で食べると柔らかくプリッとしている。 |
ハツ元 →カン、つなぎ |
心臓上部の血管 | ハツの名がつくが、食感や味は全く違う。 |
ハツ紐 →赤ひも、こころ残り |
ハツ元に繋がる血管 | 味はあっさりしているが、なかなか噛みちぎれない。 |
丸ハツ | 心臓の内膜 | 内膜を裏返したもの。柔らかく脂が乗っている。 |
砂肝 | 胃袋の外壁についた筋肉 | くさみがなく歯ごたえがあるのが特徴。 |
目肝 →小豆 |
脾臓 | 1羽から1つしか取れない希少部位。目にいいことからこの名がついた。 |
背肝 | 腎臓 | レバーに似ていて濃厚。 |
腺胃 | 胃袋 | 砂肝ではない方の胃袋。1串に3~4羽必要。 |
ぼんじり →さんかく、テール |
尾羽の付け根 | 脂が乗っているが比較的希少な部位。最近人気が出始めた。 |
油つぼ | ぼんじりの付け根 | ぼんじりよりも歯ごたえがあり濃厚。 |
白子 | 睾丸(精巣) | トロトロで濃厚な風味が特徴。 |
ベラ | 砂肝近くの弁 | 砂肝と香りが似ているが弾力がある。 |
えんがわ | 胃袋の外壁 | コリコリした歯ごたえと旨味が特徴。 |
キンカン | 雌鶏の卵黄 | 半生でトロッとした卵になる前の黄身。 |
チョウチン | 卵黄+卵巣 | キンカンに卵巣などがついたもの。食感がかなり独特。希少部位。 |
さえずり →のどぶえ |
食道 | 弾力があり、コリコリした食感。 |
そのう →とりガツ |
食道下部 | 程よい弾力がある。1串に3~4羽必要。 |
おたふく →しびれ |
胸線 | 中身は歯ごたえがあり、表面はとろける脂。 |
ふんどし | 消化器官 | 牛タンのように歯ごたえがある。 |
あいだ | ハツとレバーの間の血管 | ハツとレバーをつなぐ動脈。独特な食感。 |
3.鶏の皮・骨
なまえ | 部位 | 解説 |
かわ | 首の皮 | 厚くて脂の乗っている首の皮を用いる。 |
かんむり →烏帽子 |
トサカ | カリカリに焼いたトサカ。コラーゲンが豊富。 |
なんこつ | 首や胸、ヒザなどの軟骨 | 軟骨全般を指す。コリコリとした食感が独特。 |
ひざ軟骨 →げんこつ |
ヒザの軟骨 | 日持ちしないので焼き鳥よりも唐揚げにされることが多い。 |
ヤゲン軟骨 →カッパ |
胸軟骨 | 肉がついていて特に柔らかい。1羽に1つしかなく希少部位。 |
まつば | ヤゲン軟骨の上 | 肉は淡白だが骨周りの油はジューシー。松葉杖に形が似てていることから。 |
もみじ | 足首より下 | 指が紅葉に見えることから。コラーゲンが豊富。 |
ペタ | 尻と首をつなぐ皮 | かわ(首の皮)よりも脂が乗ってジューシー。 |
銀皮 →ずりかべ |
砂肝を包む皮 | コリコリした食感。 |
まとめ
食べたことがある串はどれくらいありましたか?
正直、僕もまとめながらここまで種類があるのか!!と驚きました。
1羽の鶏にこれだけの種類の部位があって、それ以上に味わい方があって、どれもお酒と合う。鶏ってほんとすごいなぁ。
僕も鶏さんたちへの敬意と感謝を忘れず、今夜も焼き鳥を頬張りたいと思います。