再びアリススプリングスに戻ってきた僕は、次なる都市アデレードへ。
しかし今日中にアデレードからシドニーになるべく近い町に行かなければならないが、なんとその距離、860km・・・?
6日目を終えて
なんでリロケーションしたんだっけ?
結局、飛行機のほうが安かったよね
辛くなるんで、深くは考えないようにしましょう・・・
6日目のルート
ホテル
↓(タクシー)
アリススプリングス空港
↓(飛行機)
アデレード空港
↓(送迎バス)
レンタカー屋
↓(リロケーションレンタカー)
グロングロン
ホテルのフリーブレックファースト
朝、ホテルのキッチンで無料の朝食を提供しているとのことだったので、ありがたく頂戴することに。
3種類のシリアル、食パン、数種類のジャム、牛乳、コーヒーと至れり尽くせり。
キッチンには調理器具もかなり充実しているので、朝から自分で作るのもいいですね。
ブラッドとの出会い
昨日の夜、ある人が突然僕らの部屋をノックしてきました。彼はブラッドという韓国人で、バックパッカーみたいです。
どうやら翌朝乗る飛行機が同じらしく、「空港まで一緒にタクシーに乗ろう」とのこと。ホテルのスタッフを介して、僕らのことを知ったみたいです。「もちろん」と握手を交わし、翌朝再び会うことに。
彼は英語がとても流暢で、タクシーの手配から何からすべてやってくれました。
一緒にタクシーで空港に
そんなこんなで昨日知り合ったブラッドと待ち合わせの時間にロビーに行くと、タクシーもブラッドも来ていました。
一緒にタクシーに乗り込み、空港へ。ホテルから空港まではAU$39でした。1人あたり$13でしたが、ブラッドには二人で$30渡しました。
空港でブラッドは色んな話をしてくれました。
僕らがこれからシドニーに行くというと、「シドニーには半年間滞在したことがあるけど、3日間じゃ到底楽しみきれないよ。おすすめの場所はね・・・」とオススメスポットを教えてくれたり、「僕は韓国語、英語、中国語が話せて、日本語もちょっと話せる」ということなど、とにかく親切で気さくでハイスペックな人物であることがわかりました。
一緒に写真を撮って、Instagramを教えあいました。やりたいことリストに「オーストラリア人と連絡先を交換して写真を撮る」というのがあったんですが、ちょっと違うけどこれはもう達成では?
試練:レンタカー屋の送迎を電話で依頼する
▲全然関係ないけど、カンガルーの玉袋は売店とかによく売ってます
飛行機に乗る前に、アデレードについたあとに借りるリロケーションのレンタカー屋に電話をして、レンタカー屋までのシャトルバスを手配しなければいけませんでした。
ちなみに、TelstraのSIMにはオーストラリア国内用の携帯電話番号がついてきて、タダで国内電話がし放題という超ありがたいシステムなのです。
電話で「午後1時にレンタカーを借ります。空港までのシャトルバスを使いたいです」となんとか伝えると、向こうも色々と話してきましたが、雑音と話すスピードが早いのとで何を言ってるかさっぱり分からず。
結局向こうも呆れ気味でゆっくり話してくれ、「分かった。シャトルバス出すよ、じゃあね」と切られました。
まじで、英語力つけよ。と実感。
飛行機でアリススプリングスからアデレードへ
空港について電波が入ると、レンタカー屋から2通メールが来ていました。
「送迎ポイントにきたけど、あなたはいません!場所がわかりませんか?」
「(数分後)送迎ポイントがわかりませんか?わからないなら自分でなんとかして店舗まで来てください!住所は・・・」
と、ちょっと怒り気味のような内容。
「あっちゃー、すぐに来てくれちゃったんだ」と思いながらも、僕だと電話の意思疎通がまともにできないことがわかったので、話手をハルキさんに変えて再びレンタカー屋に電話することになりました。
結果、なんて言ってたかよくわからないけど、また来てくれそうな雰囲気です。
なんとかレンタカー屋に到着
指定されていた場所で不安になりながらもしばらく待っていると、ホームページで見慣れたドギツいカラーリングの車が近づいてきました。これだー!!!と二人で叫んでいると、目の前で停車しました。
優しいお姉さんが対応してくれて、貸出の手続きもなんとかスムーズに終わりました。(貸出の手続き・・・パスポート、国際免許証、日本の免許証の確認、追加保険の加入、車の傷の確認など)
いろいろと迷惑をかけましたが、あんまり起こってなさそうで良かったです。
リロケーションなので貸出料は1日$19と安いですが、追加保険が1日$45、追加ドライバーオプションで1日$2加算されて、丸2日間のレンタルにかかった料金は$132+ガソリン代という感じになりました。
しかし現れたのは凄い車でした。
なんと、総走行距離が28万9千キロ。地球を7周ちょっとしている、とんでもなく年季の入った車でした。
844.4kmのロングドライブが始まる
次の日のうちにブルーマウンテンを観光する必要があったので、できる限り近くまで行っておきたい。ということで、この日はナランデラのすぐ近くの小さな集落、グロングロンにあるモーテルを予約しました。
アデレードからグロングロンまでは時間にして約9時間。この間に州をまたぐのでタイムゾーンも変わるほどの長距離ドライブ。
次第に田舎道になっていく恐怖
午後3時にアデレードを出発して、東京〜広島間とほぼ同じ距離を運転。ほとんど真っ暗闇の道を高速で走るスリリングな運転です。
タイムリミットは今日中です。そうしないと令和の最初の瞬間を運転中に過ごすことになるからです。
アデレード中心は車も多く道も狭いのでちょっと怖い感じですが、無料のハイウェイに乗ると快適になりました。
だんだん田舎道になっていきますが、油断は禁物。
オーストラリアは速度超過を含め、交通違反にめちゃくちゃ厳しいです。町のいたるところにいろんなカメラが付いていて、パトカーも日本以上にウロウロしている気がします。
ついには途中から2車線でも中央分離式ですらなくなり、街灯もなければ対向車もしばらく来ないというヤバめな道路状況になってきました。
夜のハイウェイで事件は起こった
日が暮れると、あたりが真っ暗闇になるまでは一瞬でした。暗くなっても、町が数十キロおきにしかない上に街灯も全くありません。道の白線上にある反射板だけを頼りに走るんですが、これがもう怖い怖い。
途中のガソリンスタンドで休んで、スーパーで買ったパスタの缶詰を食べました。めちゃくちゃマズイ。
夜間にアホみたいな距離を運転していると、話でもしていないと気が狂ってきます。中盤を過ぎたあたりから、男二人で初恋から現在までの恋愛についてとにかく深い語り合いがはじまります。
とはいえ、夜間の運転はカンガルーが光につられて道に飛び出してくるという話を聞いていたし、運転している道はハイウェイでありながらも街灯がなく真っ暗だったので、かなり慎重に運転していました。
恋バナが最高潮に達して、男二人でキュンキュンしていたところで、対向車線からトラックが来ていたので、ハイビームをローに切り替えて走っていたら、突然視界の先に黒い物体が現れました。
ハッと思ったときにはすでに車の下から「バギバギバギ!!!」という炸裂音!!
うぁぁぁぁぁぁぁあ!!!
うぁぁぁぁぁぁぁあ!!!
一瞬すぎて全く反応ができなかったんですが、すぐに察しました。巨大なカンガルーを踏みつけた感触でした。横たわっていたので、生きたカンガルーではなくついさっき轢かれて道路に寝そべっていた物と思われます。
しばらく放心状態で、生きた心地がしませんでした。追加保険はいっててよかった。
何が何でもグロングロンまでは行く
死体にぶつかったといえ、現場に止まって轢いてしまったものを確認するのも嫌だし、それこそ警察を呼んだら何時間かかるかわかりません。
数十キロ先までなにもない地なので、とにかく進むしかありません。チャットモンチーやら東京事変やらを聞きながら精神を落ち着かせひたすら歩を進めます。
長距離運転で疲労は頂点に達していましたが、ハンドルを両手でハの字でガッチリ握り、両目をガンガンに開いて運転しました。
なんとかホテルで年号越し
やっとの思いで、9時間かけてグロングロンのモーテルまでたどり着きました。時間は現地時間で午前0時30分。日本時間では4月30日の午後11時30分でした。
つまり、まだ平成。なんとかモーテルで中継を見ながら令和越しすることができました。
7日目につづく