先日、出張で広島に行きました。去年の同じ週に広島に遊びに来ましたが、そうです、また広島です。
5日間の出張のうち丸1日フリーの日があったので、どうせなら広島観光をしちゃおう!と思い色々と考えてみたんですが、あいにく緊急事態宣言下の広島県内はありとあらゆる施設・飲食店が休業!休業!休業!!
密にならず誰にも迷惑にならない旅…ツーリングとかいいんじゃね!?
ということで、広島市内からも近く景色が良さそうな島、江田島(えたじま)を目指して思いつきで出かけることにしました。
どうも。お久しぶりです、はしのです。
ちょっと前の記事が広島で1年後にまた広島の記事という…笑
移住したわけじゃありません!w
船でツーリングスタート地点の”呉”へ
広島市内のホテルで朝食を済ませてから朝8時頃出発し、広電とフェリーで呉まで向かいます。
広島から呉へは、JR呉線ならほぼ半額です。でも島旅なんだし、船乗ったほうが雰囲気出るじゃん!?そして港町に船で降りるのが男のロマンなわけよ。
フェリーは広島→呉→松山というルートで運行されていますが、乗船しているお客さんも車両もかなり少ない印象でした。
呉駅前でレンタルバイクを借りる
呉港に到着。目の前にある大和ミュージアムやてつのくじら館は休館中で、街は去年来たときよりも閑散としていました。
前日に呉駅前の「オート小笠原」さんに電話で予約をしておいたので、バイクを受け取りに行きます。
いざツーリングしたいと言っても、僕は普通運転免許しか持ってないので運転できるのは50ccの原動機付自転車だけ。
ま、でものんびり島をドライブするなら原付で十分じゃないですかね!そもそも、島の道路はどこも制限速度40km/hなので、大きいバイクでかっ飛ばすとわりと捕まるらしい(バイク屋ご主人談)。
もろもろの注意事項や江田島の名所、ネズミ捕りポイントをバイク屋のご主人から聞いたところで、出発〜!
坂の多い呉は原付が最適!
去年来たばっかりの呉に、僕がまた来た理由はいくつかあります。
「大和ミュージアムが面白すぎて呉の他の場所を全く観光できなかった」というのと、「移動手段がレンタカーで道が狭い呉には不向きだった」からです。
大和ミュージアムについての感想はこちらの記事で語ってます笑
【山陰山陽ひとり旅】2日目後編+3日目、広島・呉編
坂が多い呉は、原付でちょちょいと登っていって景色を眺めるのが最高に気持ちいいです!
そして今回ずっと来たかった場所に来れました。「歴史の見える丘」!
写真の左の建物が、実際に戦艦大和が建造されたドックで、他のドックでは今でも巨大なタンカーやコンテナ船が建造されています。そんな過去と現代と鉄の匂いと潮風が入り交じる胸熱な場所がここなんですねぇ。
特にここは駐車場がないので、原付で来るのが一番快適です。
原付で渡る音戸大橋と早瀬大橋
呉を南に行くと、音戸大橋という赤い橋があります。
音戸ノ瀬戸と呼ばれる海峡は平清盛が1日で切り開いたという伝説が残り、現在では有名な観光地となっています。
大きい船を通すために桁下23m以上ある橋を、原付で通過します。めちゃくちゃ気持ちいいんですが、渡ったあとの2周半のループはちょっとこわいです笑
本土→(音戸大橋)→倉橋島→(早瀬大橋)→江田島
というルートで、一気に江田島へ。
江田島の海沿いツーリング
自販機でおなじみの「だし道楽」
早瀬大橋を渡ってすぐの場所に、関東でも自販機がある「だし道楽」の店舗があります。ご当地ならではのお店っていうこの感じ、たまんね〜!
うどんのつゆ、料理のだし、しょうゆとしても幅広く使える調味料らしく、買ったことがなかったので寄ってみました。
お土産にふつうの昆布だしと広島県限定の焼あご入りのだしを1本ずつ買いました。
これが最初で最後の江田島での買い物になるとは思いもよらなかったのである…
江田島でのランチ
バイク屋のご主人に「島の駅 豆ヶ島」を教えてもらったので行ってみましたが、残念ながら休業中。
せっかくの島旅なので、ランチはご当地の海鮮とかを食べられたらよかったんですが、走れど走れど営業中の店を見つけることが出来ず…
(しぶしぶ)島内唯一のファミレス、「ジョイフル」で済ませました。
500円の日替わりランチ、思ったよりコスパ最強で驚きました。
それから江田島の中心を通り抜け、島を右回りしながら小用・切串の港を通りつつ、いよいよ海沿いを走ります。信号もほとんどなくひたすら海岸を走れるので心が洗われる〜〜。
海辺に吊るされてる…貝?
しきりに海辺にこんな棚が設置されてるんですが、何だと思いますか?
なんとこれ、牡蠣です。
牡蠣の養殖が盛んな江田島は、至るところに牡蠣棚があります。
ホタテ貝の殻を連ねて海中に入れておくと牡蠣の幼生が付着するんだそうですが、ギッシリホタテ貝が吊るされた棚が海岸にギッシリ並んでるので、それはそれはすごい光景です。
10月ごろから収穫になるので、まさに今成長真っ盛りなんですね〜!
イイ感じの砂浜もちょくちょく見つけました。あ〜泳ぎたい。
広島一低い山に続く砂の道
海沿いをひたすら走り、江田島の左半分もほぼ外周を制覇しました。主要道路以外はほとんど車通りがないので、原付でも快適にツーリングできるのが本当にいいですね。
地図で見つけて気になったスポットに行ってみました。
江田島の南部にある、広島一低い山、「茶臼山」。
標高はなんと11.0m!!島なのか山なのか、怪しいところではありますが山みたいです。
小豆島のエンジェルロードや、フランスのモンサンミッシェルのように干潮時だけ歩いて渡れる砂の道が現れます。実際に渡って、岩に登ることもできます。
360度も写真撮ってみました。実際に行くとなかなか感動です。
道が狭いのでいい具合に穴場感もあり良かったです。
砂浜はさらさらで景色もすごくきれいではあるものの、岩場にはフジツボが多く、フナムシと小さいヤドカリが大量にいたので、海水浴には向かないかも…(時期的な問題なのかな?)
ちなみに、茶臼山のすぐ手前の道では絵画みたいな景色が見られました。
原風景って感じでいいですねぇ!
倉橋島もぐるっと一周
江田島をのんびりドライブしすぎたせいで、早瀬大橋を渡って再び倉橋島に戻ってきた頃には16時半になってしまっていました。レンタルバイクを返すタイムリミットが18時半なので、ちょっと急ぎ目で回ります。
途中、桂浜神社という大きめの神社を通りました。近くに復元された遣唐使船も展示されていたりして気になりましたが我慢して横目で通り過ぎます。
心地よすぎてセンチな気持ちになってくる
倉橋島の集落は瓦屋根の住居が多い印象で、島の起伏がある地形も相まって、走っていて日本の情緒をとても感じました。
はじめて来たのに、懐かしい…。この胸の奥につっかえる感じはなんなんだろう。
僕は確かに海の見える場所で育ったけど、そういう懐かしさじゃなくて…、なんかもっと遺伝子レベルというか、海と山に育てられた日本人の血に刻まれた感情が湧いてくる感じがしました。
海沿いのインスタ映えしそうなカーブミラー。海に浮かぶ島と鳥居(弁天島)。あぁ…いいなぁ。
タイムスリップしたような不思議な気持ちを抱きつつ、そろそろ長時間バイクに乗りすぎて腰とお尻が爆発しそうだったので早々に呉に戻ることにしました。
夕日の「歴史の見える丘」がエモすぎ
呉についた頃、計ったように夕日が沈むタイミングでした。人もまばらな歴史の見える丘に一人佇み、歴史を刻むドックと夕日を眺めました。
たそがれってこういうことを言うんだなぁ。
原付ツーリングのルート
そして僕の1日原付大冒険は幕を閉じました。
半日で原付で100km以上走っちゃいました。なのにガソリン代はジャスト300円!!笑
今回のツーリングルートはこんな感じでした。
潮で体はベタベタ、お尻はジンジンしますが、本当にいい思い出になりました。
島っていいなぁ。広島っていいなぁ。と心から思った1日だったのでした。