レンズは一生もの。ってよく言うよね。
どうもあれはフィルム時代の高価なレンズに対して当てはまるもので、最近の安価なレンズは素材も造りもチープ(価格相応)な作りになっていて、電子化で内部機構が複雑になったのもあって、一生耐久するようなものではなくなってきているみたい。
とはいえ、「高価なモノだからきちんと調べて選びたい!!」
そんな人の役に立つかは定かではないが、僕が持っているレンズと、過去に持っていたレンズを作例付きで(かなり個人的な)本音でレビューしていく。
デジタル専用レンズ
AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR NEW!
種類 | 超広角レンズ |
参考価格(定価) | ¥38,000(¥44,820) |
重さ | 230g |
発売年 | 2017年 |
このレンズは下の記事で作例など紹介してます。
AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II
(NIKON D5200 55mm f=7.1 SS=1/60s ISO=400)
種類 | 広角ズームレンズ |
参考価格(定価) | ¥26,700(¥32,805) |
重さ | 195 g |
発売年 | 2014年 |
NIKKORっていうのは、ニコンが作ってる純正のレンズっていう意味。
そしてこのレンズは、レンズキットについてくる、いわゆるフッツーのレンズ。
明るいレンズでもなければ、望遠もきかず、パンフォーカス(手前も奥もまんべんなくピントが合ってる写真)になりがちなので、構図や設定に慣れないうちはスマホとあんまり変わらない写真にガッカリすることも。
本当にこのレンズの良さに気付くのは、だんだん慣れてきて18-200mmとかの欲張りレンズとか、サードパーティーの安レンズといった、“何かを犠牲にしたレンズ”を使ったときだ。
欲張りな画角のレンズや安価なレンズは、「周辺減光」、「色収差」、「解像度」の差が顕著に出ることがある。
評価の高いレンズも、10年以上前に発売された型であることが多く、写りがなんとなく古くさかったり、高解像度のカメラに向けて作られていなかったりする。
そういう点では、ニッコール純正のレンズは、値段が安いわりに最新技術がきちんと反映されていて、弱点がほとんどない。「素材が安っぽくて形もカッコよくない」というのは同時に「軽量・コンパクトで不要なコストがかかってない」ということだ。
この写真も、18-55mm f/3.5-5.6Gで撮ったもの。
星を撮るにはF値が小さいものや、フルサイズのカメラが必要だと思われがちだけど、キットレンズでも全然映る。
初心者向けのレンズであるというのは同時に、誰にでも使え、どんな状況にでも対応できるオールマイティなレンズと言える。
ちなみに今はカノジョのオトモレンズとして頑張っている。
AF-S DX Zoom NIKKOR 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
(NIKON D5200 18mm f=9 SS=1/320s ISO=100)
種類 | 広角・中望遠ズームレンズ |
参考価格(定価) | ¥32,980(¥56,000) |
重さ | 390 g |
発売年 | 2004年 |
広角~中望遠としてメインで使っていた便利レンズ。
なんといっても圧倒的なD7200との(ビジュアル的な)親和性と安さがポイント。
ゴツさがD7200とちょうどいいし、距離目盛の小窓があってカッコいいし、なんか、「いいカメラ使ってる感」すごくない??
また、中古だったら1万円を切る値段で手に入る手軽さもよい。
写りはバランスが良く、癖が少ないので無加工でもある程度画になる。
ただ、考えてみたらネックも色々あった。
重さと発売してからの年数。重さは持ち運びにおいて最重要なポイント。多機能というわけでもないのに、18-55mmと2倍の重さだ。年数が経っていることで、技術的に周辺減光やゆがみもちょっと気になる。
しかも、僕の使い方的にも、普段40mm以上を使うことはほとんどないし、暗いレンズで手ブレ補正もないので、ズームしたら大体ブレてる。
癖がないだけで、見た目だけで使っている感じだ。
そろそろ、次のレンズを検討しよう…
AF-S DX Zoom NIKKOR ED 55-200mm F4-5.6G
(NIKON D5200 125mm f=7.1 SS=1/2000s ISO=400)
種類 | 望遠レンズ |
参考価格(定価) | ¥21,000(¥30,618) |
重さ | 254 g |
発売年 | 2006年 |
1,980円で落札した望遠レンズ、AF故障で完全に使えなかったんだけど、分解して接点掃除したら復活した! pic.twitter.com/CJRmNV42JD
— はしのさん@あおたび。 (@tatsugooon) 2016年6月25日
ジャンク品としてヤフオクで1980円で購入したところ、接点の掃除だけで復活してしまったという、運のいいリノベーションレンズ。(すっごい個人的な話だけど)
D3000番台やD5000番台のダブルレンズキットを買うと、18-55mmと一緒についてくるズームレンズ。
ただ、いま主流のVR(手振れ補正)つきの55-200mmじゃないので、手振れには弱め。
そもそもな話だけど、普段望遠の写真撮らないし、このレンズ一本だけだと出かけられないので、結局さらにかさばるから「持っていかない」という結論に落ち着く。
いまのところ、運動会くらいしか出番がないレンズだ。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
(NIKON D5200 125mm f=7.1 SS=1/2000s ISO=400)
種類 | 単焦点 |
参考価格(定価) | ¥19,434(¥30,618) |
重さ | 210 g |
発売年 | 2007年 |
35mm F/1.8買ってしまったー!!!初レンズ!!単焦点!!! pic.twitter.com/xU8upJTZgm
— はしのさん@あおたび。 (@tatsugooon) 2015年6月15日
人生で一番使ったレンズ。
18-50mmのキットレンズを半年間使って、セカンドレンズとしてこのレンズを購入した。
このレンズは、単焦点レンズと呼ばれるレンズ。
画角を広くしたり、ズームしたりはできず、一定の広さを撮ることしかできないが、その代わりにとても明るく撮れるのだ。
手に取った最初の印象は、「感動」だった。
何もしなくても背景はボケるし、まるで自分がプロになったのかのような錯覚に陥るレンズ。ピントを合わせた部分はキリキリに写るし、ボケた部分も目立ちすぎず優しい写りになる。
カメラを買った人は、まずこのレンズだけは使ってから飽きるなりハマるなりして欲しい。まぁ、これ使っちゃったらそうそう飽きられないと思うけど(笑)
TAMRON AF 18-200mm F3.5-6.3 XR DiII
種類 | 広角・望遠ズームレンズ |
参考価格(定価) | ¥34,586(¥69,300) |
重さ | 399 g |
発売年 | 2005年 |
僕が唯一使った、サードパーティーのレンズ。
年式が古いので、とにかく安い。1万円しない。
驚くべきはカバーする画角。18㎜の広角から200㎜の望遠までカバーする、まさに欲張りすぎるレンズ。
でも、半年くらいで手放してしまった。
便利さの代償として、広角側ではかなり周辺減光が目立つし、ゆがみもすごい。
自分に合わなかったのが色合いだった。加工してあげれば少しはましになるけど、鮮やかさが潰れてしまっている気がした。
あと、オートフォーカスの音がうるさかったなぁ。
さいごに
レンズは一つ一つ高い。
カメラより高いものがごろごろしてるし、冷静に考えないとどんどん沼にはまっていくアイテムだけど、きちんと調べて自分に合ったレンズを使いたいと、改めて思った。
▼僕の使ってるカメラ
▼僕の使ってるレンズ(フィルム編)