【富士山×茅葺屋根】山梨「西湖いやしの里根場」で日本の原風景を感じる

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茅葺(かやぶき)屋根の家って、昔ながらの日本の文化や伝統を感じますよね。でも博物館や遺跡以外、白川郷にしかないとか思ってませんか?

実は、山梨・西湖の近くに、富士山と茅葺屋根の家が一緒に見られる地区があるんです。

       

どうも、三度の飯より富士山が好き、はしのです。でもまだ登ったことないんですよね(笑)近いうち必ず登ろう。

富士山周辺の観光地=混んでる

富士山が世界遺産に登録されてからというもの、富士山周辺(特に富士五湖周辺)の観光地は外国人観光客が劇的に増えました。富士登山者の6割以上が訪日観光客というデータもあり、日本人以上に外国人のほうが富士山を好きという説すら浮かんできます。

それもあって、河口湖や山中湖の周辺は平日・休日問わず外国人でいっぱいです。もしかすると、富士山がきれいに見られるスポットは、彼らに聞いたほうがいいところを知ってるかもしれません。

新倉山浅間神社

特に、富士山と日本の伝統建造物のコラボといえば、新倉山浅間神社が有名です。富士山と五重塔と、春なら桜、秋なら紅葉が一緒に見られるスポットとして、SNSやガイドブックから爆発的な知名度になりました。
しかし富士五湖周辺のスポットが全てがすべて外国人観光客でいっぱいなわけではありません。ツアー客はツアーで組まれた場所しか行けないので、団体客の少ない場所を狙うのがポイントです。

今回紹介するのは、富士五湖のうち西湖の近くの最高のロケーションに、非常に和の趣がありながらも、山梨県民でも意外と知らない人が多い穴場でお気に入りのスポットです。

「西湖いやしの里根場」

根場は「ねんば」と読みます。

むかしむかし、この地区には茅葺の家々が建つ美しい村落があったそうな。

霊峰富士を目の前に、周囲を山で囲まれたこの地は、昭和41年に台風による土砂災害で壊滅的な被害を受けて、家を無くした人々はこの村から去ってしまいました。

それから幾年を経て、美しかった茅葺の風景を取り戻そうと、根場は野外博物館兼あたらしい観光スポットとして再建され、2006年にいやしの里がオープンしました。美しい村落はよみがえり、再びかつての輝きを取り戻し、人々に語り続けられましたとさ。

めでたしめでたし。

要するに、この里は災害で一度無くなってしまった村を復元した場所なんです。

スポット情報

営業時間 3月~11月/09:00~17:00
12月~2月/09:30~16:30
(年中無休)
入場料 大人【高校生以上】 350円(300円)
小人【小・中学生】 150円(100円)
※( )内は20名以上の団体料金です。
障がい者大人 150円
障がい者小人 50円
公式HP www.fujisan.ne.jp/iyashi
マップ

いやしの里に入るには施設保護協力金として、入場料を払う必要があります。とはいえ、大人350円と観光地にしては格安です。そして駐車場は無料です。

バスで来る場合は富士急行・河口湖駅からレトロバスが出ています。50分くらいかかりますが、富士山をはじめ河口湖や西湖を車窓から眺められるルートなので、景色は楽しめると思います。

美しい茅葺の風景で昔を感じる

一歩踏み入ると、まさにそこは昔ながらの村。

畑や水車小屋、清流などのどかな原風景が広がっています。茅葺住居は開里当時は11棟でしたが、現在は20棟まで増えました。里内は完全に観光施設化しているので、白川郷のように実際にそこを住居としている人は(たぶん)いません。
村民の暮らしの中に迂闊に踏み入ってしまうこともなく、自由に見学できます。

とはいえ、茅葺住居から垣間見えるのは完全に生活感のある風景でした。
個人として住むのは難しいようですが、指定管理者として富士河口湖町内の企業や団体であれば応募できるようです。

大人も童心にかえって楽しめる場所

全体的にそこまで広大な敷地ではありませんが、「寄りやゾーン」と「集落ゾーン」があり、それぞれテーマを持った催しや展示が行われています。
茅葺住居の中は、工芸品の展示・販売や、ものづくりやむかしあそび体験、集落のほとんどを全壊させた足和田災害の資料を展示する防砂資料館などになっています。

一部の茅葺住居では、1階部分だけでなく、階段で2階まで見学できたりします。茅葺住居の解説があったり、お店の人にも質問すると丁寧に教えてくれたりするので、勉強になりました。

昔ながらの遊びを楽しめる家もあります。竹馬とか、けん玉とか、何年ぶりにやったんだろう…

陶器や織物などの伝統工芸品や、竹とんぼや鳥笛などのちょっとしたお土産はもちろん、こんな期間限定の展示も。

「まんが日本昔ばなしの前田康成展」

1975年から放送されたアニメ「まんが日本昔ばなし」でチーフディレクターをしていた、前田康成(こうせい)氏の原画展。展示と販売を行っています。
まさに「日本昔ばなし」な風景が広がるこの里で、「日本昔ばなし」の原画が買える…なんか面白い企画だと思いません?笑

タイミングによっては本人がいるとかいないとか。2019年3月末まで開催予定ですので、興味のある方はぜひ。

そのほかにも、着物や甲冑などの着付けと貸し出しをやっているところもあります。
「フジサンとレトロな家と、忍者になったワタシ」みたいな自撮りが撮れるので、特に外国人の方は喜ぶと思います。前述のとおり、そこまで混雑していないので着付けもスムーズだと思います。

オススメの季節は春!

基本的にこの村は年中無休で開いていて、一年を通して四季折々の姿を見ることができます。
その中でも僕が一番好きな季節は春です。画像は2年前のゴールデンウィーク初日ですが、まだ桜が咲いていました。

自然豊かな原風景とともに、桜やこいのぼりなど日本の風流な景色に、より一層の深みが出ます。さわやかな空気の中で野鳥の鳴き声を聞いていると、なんとも暖かい気分になります。
(花粉症はつらいですが。。。笑)

農産物もたくさん作っています。村の前には比較的大きな畑があって、かわいい案山子が立っていたり遊び心もありました。

初夏になると、新緑とともに夏の虫の声や、湧き水で冷やしたラムネとキュウリとアヒルさんなど、非常にノスタルジーな空間に絶妙な演出がされていてとても良いです。

冬は行ったことないけど、きっと雪化粧をした合掌造りは圧巻の景色だと思います。

お団子も忘れずに

1日限定50本・1本150円の「古代米100% みたらし団子」

河口湖産の黒米と、蜂蜜のたれで作っているそうで、甘くておいしい名物スイーツです。

「おもいで屋」さんでは、金精軒の信玄餅も売ってます。
↓以前紹介した金精軒の水信玄餅の記事

ぷるっぷるの見た目で、インスタ映え必須のスイーツが山梨・北杜市にある。日持ちせず持ち帰りも配送もできないので、その場に行ってその場で食べるしかないうえに、1年のうち約40日限定で販売され、ほぼ午前中に完売するという、レア中のレアな幻のお菓子、それが水...

さいごに

「人気はあるけど、行ったら微妙だった」のパターンはよくありますが、逆に「人気がない場所=微妙」という理論は成立しません。知る人ぞ知る、という場所のほうが本来の良さを引き出せたりするものですからね。

ゼロから復元された村とはいえ、それっぽいハリボテではありません。タイムスリップしたような雰囲気や臨場感はちゃんと味わえます。
日本の古き良き原風景は、時代の移り変わりでかなり減ってしまいましたが、保存や地域おこしへの活用の取り組みも最近は活発になってきています。地方創生のきっかけとしても、そうして昔の街並みが復元されればいいなと思います。

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