実は僕、3年くらい前のことになるんですけど、韓国に行ったことがあります。
当時のアルバイト先が同じだった留学生の友達(スーちゃん)に招かれ、同じくバイト先の友人2人とともに実家に泊めてもらい、3日間で韓国・釜山を観光したときのお話です。
(画像と内容は2015年8月のものです)
かれこれ2年近く連絡が取れてないスーちゃんに、感謝の気持ちが届きますように。
近いのにどこか離れている、韓国と日本
初めての韓国上陸
成田空港から約2時間。
釜山空港に降り立つと、そこはハングル文字と、朝鮮ぽい顔だちの人がたくさんいる光景が広がっていました。
大韓民国。ご存知の通り、海を挟んで隣の国です。
釜山の人は社員旅行や修学旅行で気軽な感じで福岡県に来たりする、なんて話も聞くくらい、距離が近くて身近なはずの地。
でも、釜山って言われても風景とか印象とか、まったく思い浮かばなくないですか?それどころか韓国に関する情報って、日本にいると意外と入ってこない気がします。
過激な発言とか、ネガティブな歴史とか、SNSで美人のダンス動画とかはよく見かけるんですけどね。笑
通訳の存在が偉大すぎた
そんな右も左も分からない地に、前情報全くなしで乗り込んだわけですが、今回は強力なサポートがありました。
スーちゃん&スーちゃんママです。
日本人が韓国を観光するのは、今となっては一般的になったとはいえ、日本語が話せる人はお年寄り以外はほとんどいないし、英語がバッチリ通じるわけでもなければ、書いてある文字は中国語の漢字みたいに何となく読めるわけでもないです。通訳の恩恵は非常に大きく、どっちもペラペラ話してしまうスーちゃんには、ただただ尊敬の気持ちしかありません。
そして今回はスーちゃんママに迎えに来てもらい、スーちゃんの実家へ泊めてもらうことになっています。
ママは日本語が全く分からず、僕らも韓国語は全く分かりません。ちょっとは覚えてから来い!とも思いますが、韓国語はちょっとやそっとの勉強でカタコトで話せる言葉ではないです笑
現地の人との意思疎通はスーちゃんに全任せ。ついでに移動中に、便利な韓国語のフレーズを教えてもらいました。全然覚えられなかったけど。
プチ韓国語講座
(韓国語)キヨウォ~ =(日本語)かわいい~
はい、実を言うと、帰るまでにこれしか覚えてきませんでした。
めっちゃヒュンダイとサムスン、な国
韓国はほかのアジア諸国に負けないくらいの車大国。高速道路もバイパスも大渋滞です。
東南アジアといえば、笑ってしまうほどの原付の割合だったりすることが多いですが、韓国では原付や歩行者の数はそこまで多くない印象で、とにかくみんな車に乗っています。メーカーはほとんどがヒュンダイ自動車製です。日本とは海をまたいで隣の国なのに、日本車はまず走ってない。見慣れない車種ばっかり走っています。
台湾などの島国と比べて、日本車のシェアは顕著に低いです。たまにホンダの車を見るくらい。
逆に、日本でヒュンダイ製の車はまず見かけませんよね。
韓国で街中を歩いているだけだと反日的な感情を感じることはありませんが、それと比例して、日本の製品や家電の存在もほとんど感じられません。
車はヒュンダイ一択、家電やスマホはサムスン、LGの二強です。サムスン電子は、ここ数年はモバイルのシェアがだいぶ伸びてきた印象ですが、家電や半導体事業は昔から世界的に有名でした。
ちなみにスーパーには日本の商品がちらほらあったりします。日本をパクった商品のほうが多いような気もしないこともありませんが。笑
釜山の海雲台(ヘウンデ)地区へ
非常にどうでもいいんだけど、韓国の工場の天井によく乗っている、キン肉マンみたいな形の換気口はいまだにツボです。笑
空港から1時間くらい高速を飛ばすと、釜山広域市の中心から北東部にある海沿いのエリア、海雲台(ヘウンデ)につきます。韓国国内でも若者がこぞって集まる有数のビーチエリアなんですって。日本でいう熱海みたいなもんでしょうか?(たぶん違う)
海雲台はここ数年間、国内で比較しても特に再開発が活発らしく、ショッピングモールやコンベンションセンターが建っていることから、日本でいうなら「お台場」と表現する人もいるほどです。
高速を走っていてビックリ。海沿いもモダンな形の高層ビルがたくさん立ち並んでいました。日本人の知らないところで韓国は発展を続けていた。
「釜山国際映画祭」の会場にもなる海雲台
海雲台は、今年で15回目の開催となる「釜山国際映画祭」の会場でもあります。2018年は10月7日に開催され、世界中の作品が釜山の映画館で放映されたり、世界各国の監督や韓流スターが釜山に集まったりするので、国内外からたくさんのお客さんが集まります。
今年はゲストとして日本からも宮崎あおいさん、蒼井優さんが呼ばれたんだとか。二人は韓国国内でも人気なんだなぁ!!
そういえば、有名セクシー女優の蒼井そらさんも中国で爆発的人気を誇ってたし、向こうの人たちは「青」が好きなんだろうか。笑
とはいえ、少しブラブラ街を歩いた限りでは非常にのどかなイメージがある閑静な街でした。海沿いには高層のホテル・マンション街があり、ビーチには若者が沢山歩いている、非常に活気のある街です。
怒涛の韓国料理!!辛い!でかい!うまい!
本場でサムギョプサルを食らう
初日の夕飯はスーちゃんママに連れられ、繁華街のサムギョプサル屋に行きました。
サムギョプサルは日本でも比較的浸透しているので説明は不要かもしれませんが、要約すると「ビッグな厚切り焼肉」です。厚くてとにかくデカい牛カルビを鉄網の上で豪快に焼き、ハサミで切って食べるという大胆すぎる焼肉です。これがとにかく美味いんだァ!
韓国で僕が唯一声を大にして宣伝できるものと言ったら、誰がなんと言おうと「食」です。口に入ったものは何でもかんでも旨くて辛くてジューシーなのが韓国フード。
そう、ソウルフード!!(プサンだけど)
統計的な話は置いておいて、韓国の人は炭水化物中心ではなく、たんぱく質と脂質中心の食生活な気がします。その証拠に、男性は筋肉隆々、女性はスレンダーだし大半の人が脚出していて、なんかみんな自分に自信をもって歩いている印象を受けました。
ちなみに韓国は徴兵があるので、そこも関係あるのかもしれないですが、それでも全体的に肥満な人は少ないイメージでした。根本には韓国フードパワーが隠されているはずです。
そして、ジューシーな肉にはやっぱりビール。マッコリも合うんですよね。マッコリは日本でいう「どぶろく」で、日本酒とも焼酎とも違うにごり酒。韓国では日本と違ってイチゴ味、キウイ味、マンゴー味など色んな味が売られていました。
ここではスーちゃんママが4人分の焼肉代を奢ってくれました!コマウォヨ(ありがとう)!
夜景とビーチ、ロマンチックすぎません?
サムギョプサルを堪能したあと、スーちゃんママと食後の散歩がてら海雲台の海岸を歩くことにしました。
日も暮れた9月はじめのビーチには、カップルが集まっていました。といっても混雑とは程遠く、静かな波音を感じられるくらい静かで程よい人気です。こうして改めて見てみると本当に栄えてます。
夜景と白いビーチと、ぴちぴちなカップルたちが映えますね。
バスキングゾーン(=大道芸用の舞台)も完備
ビーチ沿いの遊歩道ではパフォーマンスをしている人もいました。
日本の路上パフォーマンスというと、駅前や道端で弾き語りや演奏、大道芸なんかをやってる感じですが、韓国ではパフォーマンス用のお立ち台があらかじめビーチに設置されていました。
ここで行われていたのはピエロ(?)によるマジック。というか一発芸。…ニッチだ。
そして発する言葉は「フォーーーー!!」のみ。…シュールだ。
最初、子どもたちは大興奮で、大人は引き気味でしたが、見入っていたら後半盛り上がってきて最後はみんな拍手喝采でした。やっぱりピエロはピエロ。人を楽しませるプロなんだな。
首脳会談も行われた冬柏島を一周
ビーチの遊歩道を南の方に進むと、冬柏島という半島に入れます。外周を歩くことができて、海雲台の夜景や海岸が一望できます。
海岸の反対側にはタワマン街、そして奥の方にはレインボーブリッジそっくりな橋。あれ、ここ豊洲だっけ?
冬柏島には2005年にAPEC首脳会談が行われた会場の「ヌリマルAPECハウス」があります。ヌリマルってポケモンみたいな名前だけど、「ヌリ(世界)」の「マル(頂上)」っていう意味なんだとか。
それからは4人で近くのバーで軽く飲んで、スーちゃん宅に帰りました。肉食って歩いただけなのに即寝ました。