ウルルに滞在するのも今日で最後。次の目的地、キングス・キャニオンに向かうため 、今日はなんとしてもウルルに登らなければいけないが・・・
4日目を終えて
これは諦めじゃありません。選択です・・・
そうだな…そう考えよう…
4日目のルート
アウトバック・パイオニア・ホテル
↓(車)
ウルル
↓(車)
カルチュラル・センター
↓(車)
ウルル
↓(車・5時間)
キングスキャニオン・リゾート
4時起きでサンライズに向かう
昨日は寝坊したので、今日は万全の体制で朝を迎えます。
ウルルの朝焼けを見るため、朝4時に起床し、ツアーバスが出発する時間より早い、5時半に出発します。
朝焼けが一番キレイに見えるというサンライズスポットへは、リゾートから20分くらいかかります。ホテルを出たときは真っ暗でしたが、到着する6時頃にはうす明るくなっていました。
日中は半袖1枚でも暑いですが、夜明けにもなるとダウンが必要なくらい寒いです。ウルトラライトダウン持っていってほんとに良かった〜!
この日の日の出時刻は7時ごろ。サンライズは日の出30分前くらいから見頃です。
なんとか混む前に良さげなスポットを確保し、タイムラプス撮影とインスタのライブ配信とGoProでの録画と…と必死。
日の出の瞬間は360°全てがきれいでした。息を呑むとはこのことなんだろうな。
ちなみにタイムラプスは明るさの設定を間違えて失敗しました。クソぅ!!
ウルルクライムにリベンジ
日の出が終わったら早足でウルルに登りに行きます。登山道に7時半すぎに到着。昨日は8時に閉まってしまったので早めに来てみました。
が、また閉まってる。なぜだ!!
看板には「山頂が強風のため」とあります。今日も天気も良くて気持ちいい気候なのに…
8時の更新を待つ
昨日と同様、2時間おきの登山状況の更新を駐車場でひたすら待ちます。
8時まで待つと、レンジャーがやってきました。チャンスを信じて準備万端で集まってきていた群衆に対し、彼はクールに✕印を手で作りました。
なんでや!風も穏やかやろ!!F×××
危うく汚い言葉が出かかりましたが、レンジャーは悪くありません。
カルチュラル・センターでアボリジニの歴史を学ぶ
カルチュラル(カルチャー)センターはオーストラリアの原住民族、アボリジニの歴史や文化、意思などを広めるために建てられた無料の展示館です。
中は撮影禁止ですが、展示には5ヶ国語で説明があり、読みやすく翻訳された日本語も書かれているので理解しやすいと思います。
アボリジニと言うと、「アボリジニアート」が有名らしいんですが、特徴的な点は、古代壁画のような足跡や矢印、ヘビ、花火みたいに点で描かれた絵です。
別館ではショップも併設されていて、アボリジニアートの販売や模造武器(ブーメランや弓など)、トートバッグやTシャツなどのグッズが売られていました。
10時の更新を待つ
カルチャーセンターで時間を潰したら、あっという間に10時になりました。
レンジャーの発表を聞くために看板の前で待っていると、女性レンジャーがやってきて、「登れません」と告げました。
なぜだ。
山頂付近では本当に25ノットという強い風が吹いているんだろうか。地上は時折強めの風が吹くものの、天気も良くて涼くて、登るには最適そうなのに。
あがいても仕方ない。最後の賭けで12時まで待とう。それでも駄目なら、今回はアボリジニの想いを汲んだということで諦めよう。そう決めることにしました。
12時までは、ウルルの麓でじっくり記事書いてました。なんか贅沢な気分。でも暑い。
12時の更新を待つ
12時。もはやレンジャーは来すらしませんでした。看板はNot Entryのまま。そしてもうめちゃくちゃ閑散としてた。
登れなかった。
今年でエアーズロックに登れなくなるから、最後のチャンスで登るためにここまで来た。のに、登れなかった。
山頂はすぐ目の前にあるし、天気もいいしここまで待った。記事のシリーズのタイトルも「平成最後の登るウルル!」にしちゃった。なのに、登れなかった。
あれ?今回の企画頓挫ってこと?え??
苦渋の決断!キングスキャニオンを目指すことに
どうあがいても、これが現実でした。確かに、1年のうち1/3しか登れないと聞いていたので覚悟はしていましたが、3日目なんてもう30分早く着いていたら登れたんです。悔やんでも悔やみきれないですよね。
受け止めるにはしばらく時間がかかりそうでしたが、今日の宿はキングスキャニオンです。運転しないと日が暮れてしまいます。
2人で落ち込みまくりながらも、1時間、無言で走り続けました。
途中、「やっぱり明日の朝もう一回リベンジしに来ようか」という案も出ましたが、片道5時間の道を真っ暗な中走るリスクと、今日でウルル-カタ・ジュタ国立公園の入場券の期限(3日間)が切れてしまうということ、もし明日も登れなかったときのショックがとてつもなくデカいだろうということから、今回は登らないという選択に決めました。断じて、これは諦めではありません。
時速110kmで走るカラオケ
吹っ切れてしまえば気分は変わるもので、そこからは爆音で音楽を流しながらカラオケ大会でした。
平成最後ということで、平成のアツい名曲を振り返りながら熱唱しました。ちゃんと制限速度は守りました。
ハイなドライブをキメていたら、いつの間にかキングスキャニオンリゾートに到着しました。
キングスキャニオンリゾートに到着
リゾートはとても広く、キャンプサイトやロッヂの他、テニスコートなどもあります。
が、どれも年季が入っていて、サービスや清潔さには目をつぶる必要がありそうです。
部屋は一言で言うと「監獄」みたいでした。ロッジなんて言うくせに、クオリティがだいぶ低いです。
カビ臭いベッド、冷たい壁、最低限の設備。おまけにテレビは置いてあるのに電波が全く入りません。Telstra(ケータイ)の電波も届かず、Wi-Fiは有料でわりと高いので使えず、完全に外部と隔絶されていました。
まあ、こんな周りに民家一つもないようなヘンピな地で、安全に寝られて暖かいシャワーが出るだけでありがたいんですけどね。
夕飯はカップ麺。昨日バカにしてたのに今日は我が身です。でも美味しかった。
僕らは、日本を出国する前にAmazonビデオでダウンロードしておいた「アイアンマン」を二人でじっくり鑑賞し、なんとか気持ちを落ち着かせました。
キングスキャニオンはすごい(小並)
一方、キングスキャニオンはやっぱり雄大な佇まいでそびえていて、リゾート北の徒歩で行けるサンセットビューポイントからは特にきれいに見えました。
夜になると、曇ってたけど星は見えました。ディンゴという野生の犬が出るとのことだったので、怯えながら外で星を撮ります(これで天体観察3日目)。
月明かり一つなかったので星はキレイでしたが、残念ながらキングスキャニオン+星空は拝めませんでした。
5日目につづく