京都市内を観光するとき、何で巡ろうとしてますか?
車は渋滞が怖いし駐車場代が高い、バスは乗り換えが心配だし、タクシーももったいない・・・それなら、自転車でまわってみたらどうでしょう!もしかすると、目的地の途中で素敵な出会いがあるかも。
どうも。京都に行くと穴場ばっかり探そうとする、はしのです。今回、初めてひとりで京都を自転車で観光してみたんですが、かなり調子が良かったので共有したいとおもいます。
BIKES & COFFEE「THE GOOD DAY VELO」
おしゃれな自転車を1日1400円で乗り回そう
お店の外観から、めちゃオシャレ。 店内では、これまたオシャレなマスターがコーヒーを淹れていました。
地下鉄烏丸線・地下鉄東西線の烏丸御池駅から徒歩5分くらいの場所にある「THE GOOD DAY VELO」は、コーヒーが飲めるレンタサイクル店です。
最近オープンしたばっかりのようでネット上の評判もよかったので、気になって訪れてみました(本当は行こうとしてたレンタサイクル店が正月休みだったからたまたまこっちに来たんだけど)。
ターコイズブルーで統一された、レンタサイクル感のない自転車は、26インチのシングルギア、20インチの6段階ギア、カーゴバッグ付の27段階ギアの3種類から選べて、1日レンタルのお値段は1400円から。保証料などの一時金もかからず、気軽に乗り始められました。
僕は20インチの小回りが利きそうな自転車をチョイス。優しい雰囲気のマスターに見送られながら出発します。
京都市の中心部からぐるっと走ってみた
今回は一人旅なので、ルートは完全に自由です。
本当のことを言うと、当日の朝まで行く場所を全く決めてなくて、電車の中で「やっぱり滋賀観光にしてもいいかなぁ」とか考えてたくらいなので、次の機会があったら腰をすえてちゃんとルートを練ってからまたチャレンジしたいな。ちなみに京都は中学の修学旅行を含めて、5回目です。
ただ、せっかくひとり京都観光なので、複数人で回りたいところ、例えば人気の寺社仏閣や参道、水族館や動物園はパスして、いつもはなかなか自分のペースで見られない資料館や裏道とか、そのあたりを中心に散策してみることにしました。
今回のルートでは5時間で7箇所に立ち寄り、最終的に約14kmのサイクリングになりました。運動不足にはちょうどいい距離でした。でも結局、行ったことあるところばっかりになっちゃったなぁ。笑
駐輪場と走行禁止エリアにだけ注意
(京都観光オフィシャルサイトより)
自転車に乗るにあたっての注意事項をマスターから説明され、四条通と河原町通の一部や、商店街・アーケードになった道は自転車が通行できない時間帯があることを知りました。そして大通りには基本的に自転車走行帯がありますが、周知の通り京都のバスやタクシーは運転が優しくないので注意が必要です。
京都の道は碁盤の目状になっているので、個人的には「交通量の少ない細い道を走ったほうが快適」な気がしました。ただ、細い道は一方通行が多いです。自転車は一方通行は関係ないので逆走できますが、その場合車道にしか止まれの標識がありませんので、交差点では必ず止まりましょう。
また、清水寺など一部の寺社仏閣では駐輪場が有料だったり、駐輪場がない場合もあります。場所は下調べしておくか、周辺の警備員さんやお店の人に聞いてみるのがいいですね。
下鴨神社
京都御所のあまりの広さに自転車で呆然と眺めつつ、チャリンコをせっせとこいでまずは「下鴨神社」に向かいました。下鴨神社は西の鳥居を入って、手水舎の近くが無料駐輪場になっていました。
この日は年明け6日目でしたが、初詣の人たちで賑わっていました。一通りお参りをしていると、小雨が振ってきたので次の目的地に向かいます。
哲学の道は徒歩での散策をおすすめします
東山慈照寺(銀閣寺)・哲学の道
しばらく陽のあたらない坂道を自転車で駆けのぼると、銀閣寺のある東山慈照寺の入り口に着きます。
一度「哲学の道」を端から端まで歩いてみたかったんですけど、なかなか共感してくれる人がいなくて歩けずじまいだったんですよね。この際自転車でいいんじゃね?と思ったので自転車で哲学の道を踏破してみます。
距離にして約2kmの哲学の道を北側の銀閣寺から、南側の永観堂方面に進んでいたところ、次第に雲行きが怪しくなってきました。雲行きといっても、天気のほうは最初から怪しかったのでいいし、哲学的な考えで思考がモヤモヤしていたというわけでもなく、問題は道のほうでした。
進むにつれ、徐々に悪路になっている気がします。しかも歩道がちょくちょくなくなるので、車道(?)側に人がいて進みづらい。後半はほとんど砂利道でした。坂道な時点で察してはいましたが、確信しました。
「哲学の道は自転車で来るべきじゃねぇな!」
哲学者の西田幾太郎氏が散歩しながら物思いに耽った道、せっかくなら自分の足で物思いに耽りながら散歩してみてはどうでしょうか。笑
川辺でのんびりしていると、しきりに晴れ間が出るようになりました。再び先へ進みます。
熊野若王子神社
哲学の道の始端であり終端に位置する「熊野若王子神社」は、京都三大熊野と呼ばれるくらいで、後白河法皇の時代(1160年)から続く由緒ある神社です。桜や紅葉の穴場でもあります。
ここは「京都十六社朱印めぐり」のうちの一社でもあります。正月から2月15日までにすべての神社を参拝すると、一年間あらゆるご利益を得られるんだって。
ご朱印めぐりはスタンプラリーと勘違いされやすいですが、ちょっと重みが異なります。まったく違うわけではないですが。
ご朱印は神様にお祈りした証をお守りとして初穂料を納め、神社からいただくもの。
必ずご朱印は参拝してからいただくとか、納める金額分はおつりが出ないように用意するとか、近年の非合理的なビジネスマナーとは違う合理的なマナーが存在するので、そのあたりは日本人たるもの、しっかり知っておきましょう。
お寺や神社へのお参りなんて初詣くらいしかしないよ~という神仏への信仰心の薄い方でも、京都観光を通して、ご朱印の意味や参拝のルールを押さえてめぐれたらいいですね。
京都風お好み焼きで腹ごしらえ
お好み焼 禅
熊野若王子神社に続く坂を下り、永観堂と交わる交差点に、イイ感じのお好み焼き屋を見つけました。「お好み焼 禅」さん。
駐輪場はありませんでしたが、お店の方の了承を得て駐車場の脇にちょこんと置かせてもらいました。
店内は純和風でありながらも昔ながらの雰囲気のある感じで、外国人にウケそうです。案の定、店内には欧米系の観光客と、中華系の観光客しかいませんでした。個人的な印象だけど、ポピュラーな寺社仏閣からは比較的離れているので、しっかりお店やマナーを調べた上で来ているような外国人が多いような気がしました。静かに完食し、「オイシイ、オイシイ。Thank you.」と言って帰っていました。
関西の人とお好み焼きについての議論をしたくはないので軽い解説に留めておきますが、「京風のお好み焼き」と「大阪のお好み焼き」の違いは、広島風と関西風のように明確な違いはなくて、京都特産の九条ネギを入れているとか、そもそもお店の雰囲気の違いを感じてもらいたいとか、食べる場所の差くらいしかないみたいです。
ここではお好み焼きを注文すると、お店の方が鉄板に生地を入れて、何度か裏返すところまで全部やってくれました。甘辛いソースと削り節と青のりはお好みでかけられます。お好み焼きだけにね。
寒い中しばらく自転車に乗っていたので、おいしいお好み焼きを食べて心も体もホッとしました。
南禅寺
お好み焼き屋さんから5分くらい坂を下ると、「南禅寺」に着きます。自転車は三門からすぐ近くの無料で停められる駐輪場に停めます。
南禅寺は臨済宗南禅寺派のうち最も格式が高い寺。やはり雰囲気も別格です。
三門に登ってだいぶ時間を費やしました。三門の記事を書いたので(↑)帰ってからさらに時間を費やすことになりましたが笑。
この門、釈迦如来や十六羅漢像など、たくさんの像が上の階に安置されてるんです。急すぎるし狭すぎる階段からどうやって運んだのかとか考えたら、ため息が出ます。
水道橋も有名ですが、何度見てもいいですね。着物女子も映えてさらにGOODです。ええ。
そしてお正月の京都は日曜日でも比較的空いていました。新年からのんびりと京都の風情に浸って、心が洗われました。
平安神宮
着物女子ばっかり盗撮してないかって?そんなこと言ったってしょうがないじゃないか、映えるんだから(否定しろ)。
平安神宮にも寄りました。
平安神宮は周辺をぐるぐる回っても駐輪場っぽい場所が見つからず、かなり探して回ったところ、応天門の前にある「京都市美術館 別館」の脇に広めの駐輪場があったので停めさせてもらいました。
やはり外拝殿前の広場は壮観です。竜宮城にやってきたような気分になります。
まとめ:京都サイクリングはめっちゃイイ感じ
そんなこんなをやっている間に出発して5時間が経ちました。新幹線の時間もあるので、自転車はマスターにお返しして、京都駅に戻ってからお土産選びでもしましょう。あぁ、なんてノンストレスな京都たびだったんだろう。
なんといっても、バスの時刻表や路線図とにらめっこしながら行き先を制限されるのと違って、渋滞知らずで境内に一番近いところまで移動できるので、寺社仏閣めぐりに最適です。街中でも「おっ?」と思ったら止まって立ち寄れるんです。
あれ、自転車、めちゃくちゃ快適じゃん。
そう感じざるを得ない京都ひとりサイクリングの旅になったとさ。
営業時間 | 09:00~18:00(日によって変動) 定休日:月曜、第3日曜日、不定休あり |
電話番号 | 075-606-5345 |
ホームページ | www.thegooddayvelo.com |
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