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【東京】東急世田谷線 豪徳寺・三軒茶屋さんぽ

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都会の下町って、なんともいえない情緒があるよね。
流行りのお店が並ぶ表通りの裏に古くさい狭い裏通りがあったり、”最先端”と”古き良き”の融合した商店街を歩くと、あぁやっぱり日本はいいなぁと感じたり。

東急世田谷線に乗って、世田谷三軒茶屋の魅力に迫ってみた。

世田谷線との出会い

22歳の4月、東京に引っ越してきた。
静岡で育ち、山梨の大学に進学した。そして憧れの都会で就職…!という思いは特になかった。働き口がないから、仕方なく都会へ出てきた。だから、未来永劫東京に住むというのも御免だ。
ただ、都会に住むという経験は、若いうちにしておくべきだよなと、素朴な将来設計をしていたのも確かである。

上京して3か月間、四ツ谷で研修をすることになった。大都会の中の大都会、千代田区。
初めのうちはワクワクだった。大都会への3カ月定期を手にし、スーツで歩くことに優越感を感じたりもした。が、そんなのも最初のうちだけだ。
朝7~8時台の京王線と中央線を乗り継ぐ経験をして、愕然とした。こんなの奴隷列車だ!ギチギチになるまで人が乗り込んだ10両編成の列車に、人権なんてなかった。

京王線で通勤中、小さな電車を見かけた。
「おお、都電だ!路面電車だ!」とちょっとテンションが上がった。
調べてみると、下高井戸から三軒茶屋まで走る、東急世田谷線という路線だとわかった。
(私鉄だし、路面を走らないので、僕のぬか喜びは完全に間違っていた)

沿線にも面白いものがありそう。カメラ片手にふらふらしてみよう。
ちょうど週末の予定はなかったので、暇つぶしがてら「ぶらり途中下車」をすることにした。

1 下高井戸駅⇒山下駅

下高井戸駅で、「世田谷線散策きっぷ」という1日乗車券が買える。
大人330円、子供170円で乗り放題というオトクさ。

世田谷線の駅は全部で10駅。駅と駅の間は300m~800mしかなく、車両は2両編成、最高時速は40kmというローカル感から、路線バスのような身近で手軽な交通手段なのがわかる。
乗車して、車内ののんびりとした雰囲気にホッとする。

下高井戸駅から2駅、山下駅で最初の下車。

ここが世田谷か…
小田急線の豪徳寺駅と隣接していて、飲食店が立ち並ぶ、比較的にぎやかな駅前。きれいに整備された町並みは、いかにも住みやすそうな印象を受けた。
田舎者的には、”世田谷”という地名はセレブリティ達が一軒家を構えるベッドタウンというイメージがある(実際そうだと思う)。少し歩けば面白いもの、すごいもの、あわよくば有名人に出くわすに違いない。

さて、セレブの通うおしゃれなレストランでも見つけてランチ…と思ったが、土曜の昼間なのにあまり開いている店がない。
しかも結構腹が減った。どうしよう。

あろうことか、迷った末に入ったのは駅前の日高屋だった。(どこにでもあるやんけー!!)
空腹と安さとラーメン欲に負けてしまった。ぶらり旅でこれは痛恨のミスである。

2 山下駅⇒宮の坂駅

次は、宮の坂駅で降りた。駅前はもう住宅地だった。
すぐ近くに「世田谷八幡宮」があったので、お参り。

境内では子供たちがはしゃいでいるほかには人気がなかった。

想像していたよりも、郊外の高級住宅街は静かだった。
狭苦しさや息苦しさはなく、歩いている人たちの表情もおだやかな気がした。

3 宮の坂駅⇒豪徳寺

駅から東に歩くと、すぐに豪徳寺についた。

豪徳寺は「招き猫」発祥の地として有名らしい。
招き猫の発祥というと、中国で数千年の歴史がある…みたいなイメージもあるけど、実際のところは江戸時代後期の井伊直弼という人物が生みの親という説が強い。

招き猫について招き猫は元々日本のものですか?中国のものですか?今見ているイギリスのドラマで中国人が招き猫を売っていたので気になりました。

そんな経緯もあって、境内には招き猫がずらっと並んでいる。
素朴な表情なのも相まって、なかなか不気味でもある。
寺務所(09:00~16:30)では招き猫が買える。サイズによって300~5000円。

4月半ばだったが、境内の大きな桜の木には花が残っていて、写真を撮る人も多かった。
紅葉もきれいなんだとか。行った時も季節外れの紅葉と桜がフュージョンしてる場所があった。

名所情報

名称 豪徳寺

宗派曹洞宗

住所東京都世田谷区豪徳寺2-24-7

開門時間06:00~18:00(受付:09:00~16:30)

マップ

(2018年05月08日現在)

4 豪徳寺⇒上町駅

世田谷線は前述のように駅間の距離が短い。豪徳寺からは宮の坂駅に戻らず、隣の上町駅まで歩くことにした。
途中、世田谷城址公園や、草花の豊かな遊歩道を通ったりした。公園や緑のある場所が多く、老夫婦が日向ぼっこしたり、犬の散歩をしていたり、とにかく平和。なんともエモい。

人々が世田谷に住みたくなるのもこういう魅力なんだろうか。

5 上町駅⇒三軒茶屋駅

上町駅からは、終点の三軒茶屋駅まで乗った。ぶらり下車とか言っておきながら、10駅ある中で3駅しか訪れていない点、僕らしい。反省しよう。

三軒茶屋駅と隣接した、高いビル。キャロットタワーに登ってみる。
最上階は展望台として無料開放されているけど、眺めがいいくらいで特に面白いものはなかった。

どうでもいいけど、「キャロットタワー」という名前、何ともスッキリしない。26階もある三軒茶屋のシンボルだというのに、そこはかとなくダサい名前。日本語にしたらニンジン塔だし。
ビルの色がニンジン色だからと、1996年に公募で決まったらしい。良くも悪くも、90年代って感じのネーミングセンスではある。

夕暮れ時の駅前商店街はたくさんの人が歩いていた。
チェーン店から地元で長年愛されているような老舗、イマドキ!プチプラ!コスメ!な店から婦人服!おしゃれ着!ブティック!って感じの店まで、勢揃いしている。
小さな本屋に入って、通勤中の読書用に小説を買った。

そうそう。ちょうど最近、Amazon Videoのドラマ「東京女子図鑑」を見た。
都会に上京してきた理想と意識が高め女子の、仕事と恋愛の波乱万丈ストーリー。意識高すぎて感情移入はできないけど、考え方が理論的で納得することも多く、話のテンポがよく面白かったので一気見してしまった。

物語に三軒茶屋の実在するお店が何軒か登場するんだけど、どれも行ってみたくなった。
昼間からそばと一緒に飲めるミシュランの店、日本酒の種類が尋常じゃない居酒屋…
うん、今度行ってみよう。

さいごに

今回のさんぽは世田谷線沿線を歩いて写真を撮るのが目的だったので、特になにもせず下高井戸駅まで帰ってしまったが、次回散策の良い下見となった。
とにかく、都会であり下町な、情緒ある街だった。

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