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【てっぱく】大宮の『鉄道博物館』は雨でも混んでても快適で大満足だった!!

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2007年にオープンし、2018年に大幅に拡張した埼玉県さいたま市大宮にある鉄道博物館(てっぱく)。
大人も子どもも、鉄道好きもそうでない人も、空いてても混んでても楽しめる最強のお出かけスポットだったので写真多めでレポートします!!

どうも、はしのです。幼少期はトーマス愛は誰にも負けない自信がありました。

三連休で大混雑の上、雨で足元も悪いというコンディションの中、僕が実際にてっぱくに足を運んでみて実感したことを素直に書いていきます。

鉄道博物館って?

鉄道の博物館と聞くとどんなイメージがありますか?

「鉄道マニアばっかりいそう?」
「電車好きな子どもの遊び場?」
「さすがにデートには向いてないんじゃ?」

僕なりの結論として、てっぱくはすべての人が楽しめるテーマパークだと思いました。
電車が好きな子どもはもちろん楽しめるし、そんなに好きじゃない子どもでも体験型のあそびや実験があるので鉄道に興味がわくはず。
ファミリーも快適に過ごせるようにいろいろな配慮がされているし、広い館内には車両の座席をはじめ、休める場所がたくさんあります。
もちろん鉄道マニアにとっても薄っぺらい内容ということもありません。普段見られない車両の断面や鉄道の歴史など膨大な情報量には圧倒されます!

てっぱくは国内最大級の鉄道の博物館で、館内には計41両の実物の車両が展示してあり、中央には実際に動く転車台、実物さながらの運転体験ができるシミュレータもあります。
鉄道の歴史、科学、仕事について詳しく知ることができるエリアもあるので、電車がたくさんある〜!ふ〜ん!では終わらせません!!

Googleマップによると平均滞在時間は4時間とのことでしたが、僕はところどころ端折っても5時間かかりました。体験も含めるととても1日では足りません。
ボリュームの多さに反して入館料は安めです。館内のレストランも適切な量・適切な料金で非常に良心的でした!

大混雑の三連休の中日に行ってみた

さて、鉄道博物館、通称=てっぱくは埼玉県で最大のターミナル駅のJR大宮駅からニューシャトルに乗って一駅の便利な立地にあります。大宮駅ではニューシャトルへの乗り換えに少し歩きます。

体験系のアトラクションは開館すぐ受付終了します!

まず最初に断っておくと、僕は予約・行列必至なスポットはひとつも行きませんでした!
家族連れに特に人気の「ミニ列車」や「D51シミュレータ」、「E5シミュレータ」、「車掌シミュレータ」などのアトラクションは一切狙わずに周ります。てっぱくには体験型アトラクションがたくさんありますが、混んでて体験できなかったとしても、十分に楽しむことができます。

とはいえ、D51の運転シミュレータはたくさんの計器やハンドルに囲まれて実際に揺れたりもしていて本当に楽しそうだったなぁ〜…!今度は空いてる日にリベンジしたいという気持ちもやっぱりあります。笑

狙わずにとは言ったものの、少し出遅れて11時ごろ入館。開館が10時で、アトラクションの整理券の配布が始まるのも10時からなので、この時点で整理券が必要な体験系のアトラクションはすべて受付終了してしまっていました。

三連休ということもあり、大宮駅からの移動中でもかなりの人が来ていることがわかります。しかしてっぱくの楽しさは人気のアトラクションだけではありません。混雑時でもゆとりを持って楽しめるポイントを写真を交えてご紹介します。

本館 車両ステーション

てっぱくの入館ゲートを入ると本館です。右に進んでいくと車両ステーションのエリアになっていて、36両のいろんな種類の車両が待ち構えています。
てっぱくならではの、転車台を中心に車両がずらっと並んでいる様子は壮観です。

車両ステーションでは歴史ある蒸気機関車や客車、特急列車、寝台列車、貴賓車、通勤電車、新幹線などが広いスピースにぎっしり並んで展示されています。

日本初の蒸気機関車はイギリスから輸入されてきた1号機関車。約150年も前に新橋と横浜を結んでいたと考えると感慨深いですよねー!

日本初といえば、日本初の新幹線も展示されています。0系新幹線は前回の東京オリンピックの開催と同じ年、1964年に運転開始された日本初の新幹線です。

てっぱくでは展示されている車両は運転席を除いて基本的に乗ったり座ったりできます。歴史的な車両を身近に感じられるのはとてもよいですね。

館内には緻密に造られた模型もたくさんあります。
また、車両によっては整備士の視点で底面から見ることもできます。新幹線を真裏から見ることができる場所は日本でもここだけなんじゃないでしょうか。マニアにとってもキッズにとってもワクワクと学びのある貴重な場所ですね。

本館 科学ステーション

てっぱくに入館して左手側に進んでいくと、1階は小さな子供も楽しめるエリア、2階と3階の科学ステーションでは小学生くらいから楽しめる学習エリアになっています。

科学ステーションは鉄道の科学や物理を利用したしくみや、事故が起きないための閉そくのしくみなどをわかりやすく面白い実験を交えて理解できるようにできています。

南館 仕事ステーション

鉄道に携わる仕事について知れ、また体験もできる場所が南館の1階です。南館は2018年にできたばかりの建物で、駅員体験、京浜東北線209系の車掌体験などもできます。

踏切はスタッフの方が操作しないと閉じないようなのでタイミングがありますが、非常停止ボタンがここなら押し放題です(笑)

隣にはE5系のモックアップと、400系新幹線があります。400系はミニ新幹線と呼ばれ、新幹線なのに在来線と同じ線路を走るという変わった新幹線でしたが、2008年にE3系に引き継ぐ形で引退しました。

南館 歴史ステーション

仕事ステーションのある南館の3階には歴史ステーションがあります。日本の鉄道の歴史がさまざまな工夫をこらしたパネルや展示で学べます。ひとつひとつじっくり読みたかったですが、ここだけで1日潰せてしまうようなボリュームでした。

屋外 てっぱくライン・ランチトレインなど

上で紹介したのはほとんど屋内で楽しめるものですが、てっぱくには屋外にも楽しめるスポットが盛り沢山です。

E2系はやとをモデルにした「てっぱくライン」というアトラクションは、本館の中央駅から北館のある北駅までを結ぶ短いミニ列車です。この日は雨でしたが、車両に乗り込めるので濡れずに体験できました。ちなみに、中央駅は乗車待ちの行列ができていましたが北駅はガラガラだったので北駅から乗車するのがおすすめ。また、貸出用の傘があるので傘の持ち歩きも不要です。

北駅にはキッズライブラリーがあり、子供向け絵本や鉄道雑誌が置かれた図書館になっています。ガラガラでした。

館内には食事を取る場所も豊富にあります。
レストランもありますが、駅弁を買ってランチトレインで食べるという選択肢もあるのがてっぱくならではで魅力的ですね。車内は昔懐かしい感じの匂いがします(笑)

混んでても楽しめる予約不要のスポット

101系の制御体験(一番感動したやつ)

通勤型の車両のベースを作り上げたクモハ101型電車。車内の広告は成長著しい国鉄時代の中央線で掲載されていたものを再現していて、当時の東京の活気や鉄道の重要性をひしひしと感じさせます。

101系の前には、運転台と車輪・ブレーキ・主制御器の機構が繋がっている装置があり、実際の101系の走る仕組みを目の前で操作できるというんだから驚きです。
マスコンを操作して車輪が重々しく回り始める様子、ブレーキをかけると空気圧で一気に速度が落ちる様子、加速中の主制御器のアナログかつ精密な動きは感動です。電子制御のない時代に精密機械で電流の制御を行っていたという日本の職人芸には脱帽です。

転車台回転イベント

中央の転車台に鎮座しているのはEF55という電気機関車で、顔の形から「ムーミン」という愛称で親しまれています。1936年に3両しか製造されなかったかなり貴重な車両で、戦時中に機銃掃射を受けた傷跡も残っていうというほど、歴史を感じる展示車両です。

ちょうど12時から、本館の車両ステーションで転車台の回転が行われます。
この日は千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」とJR千葉支社のマスコットキャラクター「駅長犬」をゲストに招き、警笛吹鳴(けいてきすいめい)と転車台回転が行われました。毎日12時と15時から行われるので、5分くらい前に陣取っておけば柵前のいい位置で見られると思います。

鉄道ジオラマ

2017年7月に全面リニューアルしたHOゲージの巨大ジオラマのある部屋が本館2階にあります。団体の予約がなければ1時間ごとに10分の「解説プログラム」の実演があるのでオススメです。

実演中は全員着席し、様々な車両が行き交う様子をスタッフの方の説明を聴きながら座ってゆっくり見られます。照明で鉄道の一日を再現したり、連結したE5系はやぶさとE6系こまちの切り離しが行われたりとかなり凝っていて面白いです。

展望スペース

本館4階の展望スペースに行くと、新幹線の線路とニューシャトルの軌道が目の前に見えます。

ぼーっと外を眺めていると、ちょうどさっき鉄道ジオラマでみたE5系はやぶさとE6系こまちの連結した編成が!!
調べたら1時間に1本程度の運行らしく、たまたま遭遇してかなりラッキーでした!

混んでても快適だった鉄道博物館

午前中より閉館前が穴場時間帯!

てっぱくでは、体験型アトラクションの整理券配布が開館時間の午前10時と同時に始まります。混雑時はすぐに配布が終わってしまうので、これを狙って多くの人が開館時間に押し寄せます。

午後4時辺りを過ぎると人の量が目に見えて減ってくるので、昼頃の混雑している時間帯を避けて、夕方の閉館前に行って見るのも一つの手だと思います。

普段満員電車で苦しめられ、鉄道に不満をもたれているかたは少なからずいると思います。が、鉄道は悪くありません。人の集まる場所に人の集まる時間に行かなければいけない社会が悪いんです(笑)

しかしてっぱくは混雑していても人が一極集中することもなく、広い上に魅力的なスポットが大量にあるのでどこに行っても快適に見学できました

てっぱくでは何から何まで本物や、本物とほとんど同じものが置いてあって、普段は見られない部分が見られたり、わりとベタベタ触ることができたりします。そしてこだわった演出やスタッフの粋な計らいもあるので、僕もかなりワクワクしながら1日を過ごしました。とても勉強になり、非常に楽しめたのと同時に、鉄道についての固定観念が少し変わった良い機会になりました。

鉄道博物館

営業時間 10:00〜18:00
(毎週火曜・年末年始休業)
入館料 一般 1,300円
小中高生 600円
幼児(3歳〜) 300円
ホームページ www.railway-museum.jp
マップ
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