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山梨最速納車!!ベルランゴ ロングが我が家にやってきた【シトロエンのミニバン】

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シトロエンの「ベルランゴ ロング(BERLINGO LONG SHINE BLUEHDI XTR PACK)」を購入し、県内最速で納車しました!!

ネット上でも試乗している人はちらほらいるものの、納車して実際に乗っている人はまだほとんどいない「ベルランゴ ロング」。
一体どんな車で、どんな人に向いているのか、どんな注意点があるのかをまとめてみました。

車買っちゃったーーー!!!
初めての新車。そして初めての外車。ハンドル持つ手が震える…!!

県内初納車の称号ゲット!!

3月11日、ベルランゴ ロング納車〜〜!!

「おめでとうございます、当店初のロングの納車です!」

とのことで、(初だからって特に記念品とかがもらえるわけではないけど)花束をいただき、家族で納車記念写真を撮り、シトロエン甲府で1番目のベルランゴ ロングを受け取りました。

2023年1月18日にベルランゴ ロングが日本で発売し、翌週のインポートカーフェアでベルランゴ(ロングじゃない方)の実車を見て、翌週にシトロエンディーラーでベルランゴ(ロングじゃない方)を試乗して、その場で契約!

僕がベルランゴと初めて会った日の記事

シトロエン車は、フランス近辺の工場で出荷されたあと3週間くらいかけて世界各国の港に寄りながら愛知の豊橋港に着き、サービスセンターで最終検査を受けてからディーラーに輸送するのに2〜3週間、ディーラー到着後はオプションのドラレコ設置やコーティング施工などでもう1〜2週間前後かかるのが普通なんだそうです。

ですが、僕の選んだ「ロング・白・XTR」の個体は契約時に運良く日本への船便に乗っていたそうで、出荷やら輸送が長くてヤキモキする間もなく、契約の1か月後に納車という、トントン拍子にもほどがあるという爆速さでベルランゴ ロングを手に入れることができたのでした。

ベルランゴ ロングってどんな車?

日本でも販売中の2列5人乗り「ベルランゴ」に、3列7人乗りで全長が伸びたロングバージョンが発売されました。

ロングでは、全長の他にモジュトップ(ルーフ)が無くなったり、後部の収納が無くなったりと、ベルランゴにあった個性的な装備がいくつか削られていますが、ルーフは夏場めっちゃ暑い!という意見も多く、収納も多すぎて困るという人もいたようで、シンプルになったことでより使いみちの幅が広がったんじゃないでしょうか。

メーカーはシトロエン、フランスに拠点があります。
本国ではすでに「Berlingo XL」という名前で3列7人乗りのベルランゴが販売されていましたが、ミニバン大国の日本にもついに上陸してきたわけです。
向こうでは商業バンとしての用途が多いそうです。日本で言ったら日産・バネットとか、トヨタ・タウンエース、スズキ・エブリイ、ホンダ・N-VANが近いのかな。

詳細なスペックは公式HPやYouTubeでたくさん紹介されてるので省略します。かんたんに紹介すると、「幅広で短い」という国産車にはないベルランゴに「幅広で長い」という日本のミニバンにより近い特徴のクルマになっています。

標準モデルのシャインとシャインXTRパックの違い

左がシャイン、右がシャインXTRパック

今回僕が買ったのは、ベルランゴ ロングのシャインのXTRパックというモデルです。

上級グレードのXTRパックは、標準のシャインと約12万円の差があります。違いは上の写真に写ってるものでだいたい全部です。
外装はホイールが違うのと、オレンジのアクセント、フロントグリル下のガード(シルバーのやつ)、前席ドア横のXTRバッジが付きます。内装はシートがXTR専用のオレンジラインの入ったシート(特に素材が良くなってるわけではない)に、インパネの色もグリーンに変わります。

それだけ、と言われればそれだけです。要はオレンジアクセントで遊び心がある方か、シンプルな方を選ぶかという好みの問題ですね。

ベルランゴで用意されている一番安いグレードの「フィール」はロングでは用意されませんでした。

標準モデルは黒の16インチのアルミホイールですが、XTRでは17インチのシルバーのアルミホイールになります。
ちなみに、ホイールナットを隠すための黒いキャップが付いてきたんですが、キャップ外し(ピンセットみたいなやつ)が数年前から付いてこなくなったらしく、「別途キャップ外しを用意してもらわないとキャップが外れなくて、ご家庭でタイヤ交換できなくなっちゃうので、外してお渡ししますね…」とディーラーに言われました。

なぜベルランゴ ロングを選んだのか!?

さて、僕は今回数あるミニバンの中から、予算を上げてまでベルランゴ ロングを選びました。国産ミニバンのほうが先進的でリーズナブルで日本人に合ってるのになぜフランス車を選んだのか?という理由を紹介していきます。

①圧倒的な個性と存在感

ユーロナンバー風マグネット貼っちゃったりしてね

日本ではミニバン市場はすでに成熟しています。トヨタのノア・ヴォクシー、日産はセレナ、ホンダはステップワゴン…と、街中でよく見るファミリーカー。
運転支援や安全装備はもちろん、ファミリー向けの快適装備は高級外車並みに揃っているうえ300万円台という安さなので、どれも毎月5000台近く売れているそうです。

そんな日本のミニバン市場に一石を投じるとは、ある意味チャレンジングにも思えますが、成熟しているからこそ「みんな同じようなクルマに乗っててつまらない」と感じる人も少なからずいるのも事実。

そう、我が家もそうです。

ひと目ですぐ分かるオシャレ感、スーパーの駐車場でもすぐ見つけられるシルエット、オレンジのアクセント、アウトドアでも映えるデザイン!!

家族のアイコン的存在になること間違いなし。乗ってる間はずっと大切に乗りたい、将来乗り換えてもあのクルマに乗ってた頃は楽しかったと思えるクルマになりそうです。

②ディーゼルで燃費◎、パワー◎、ランニングコスト◎

国産ミニバンは、基本的にハイブリッド車かガソリン車の2択です。
燃費はハイブリッド車であればカタログ上(WLTCモード)は20km/l以上ですが、ガソリン車になると13km/lくらいで、実燃費だと10km/lを切るという声もあります。

ベルランゴはハイブリッドもガソリンも用意されておらず、ディーゼル車のみ。よって燃料はレギュラーでもハイオクでもなく、軽油です。経済的!
燃費はカタログ上は18.1km/l。実燃費はネット上では15〜20km/lとのこと。

ディーゼル車の欠点として「エンジン音がうるさい」「高速域の伸びが悪い」とかよく言われていましたが、ベルランゴはディーゼルエンジンの性能が良くなっていたり密閉性が高いのでエンジン音はほとんど気にならないし、1.5lディーゼルながらもターボが付いているので低速でも高速でも十分パワーが感じられました

カタログ上は5人乗りベルランゴとベルランゴ ロングで燃費は同じでしたが、車重も全長も違うので、燃費は多少変わってくるような気がします(しばらく乗って検証してみようと思います)。

③3列目のシート、外せちゃいます

車の座席の数というのは車検証にきちんと記載されていて、これを減らしたり増やしたりすると構造変更という手続きが必要になってきます。車検のときに座席が取り外されているとまずいみたいですが、車検以外では特に罰則はないそう。

国産ミニバンは3列目シートが左右に跳ね上がったり、底面に格納されたりできるクルマが多いです。外せないことはないけど、車検に通らないので外さないで欲しいという意図があるんだと思いますが、公式で取り外せると言っているクルマはありません。

ベルランゴ ロングはワンタッチ(力は要るw)で完全に取り外すことが公式で可能で、座席を外したときの穴を埋めるパーツも付いてきます。

3列目シートを取り外すと、後部の収納がかなりフラットで広大になります。キャンプに行く場合、子どもの荷物がたくさんある場合、自転車やサーフボード・スノーボードを乗せる場合なんかにも最高です。

④狭い駐車場に必須のガラスハッチ

画像は5人乗りのベルランゴ

バックドア全体が開くのと別に、ガラスハッチ(ガラス部分だけ開くことができる)も付いていてとても便利です。

ただ、ベルランゴではトノカバー(荷台を上下に区切れる板)がある程度重いものも置けたり天井収納があるので活用の幅が広かったのですが、ベルランゴ ロングはトノカバーがペラペラであまり物が置けず、天井収納もないので少し工夫が必要そうです。

⑤外車ディーラーは分割金利も安い

これはベルランゴだから、シトロエンだからという理由ではありませんが、他のミニバンを国産車ディーラーで買うより、外車ディーラーで買ったほうが支払総額は少ないかも!?という話です。意外と知らない人が多いと思うので紹介します。

現金一括で払う人はあまり関係ないですが、分割で払う場合は金利で支払総額が大きく変わります。
僕が国産車ディーラー数社で試乗をし見積もりをもらったところ、大体5%前後(相場的にも4〜8%らしい)。今回ベルランゴを契約したときの金利は2%前半でした。
国産ミニバンは車体価格が320万円前後で、ベルランゴロングは450万円ですが、分割したり残クレ設定したら支払総額がそこまで変わらないという現象もありえるという恐ろしさ…

外車ディーラーの金利が安い理由は色々あるみたいですが、すでに利益分を車体価格に入れていたり、国産車ほど値引きができなかったりするとのことで、外車は高い、とは一概に言えないのかもしれません。

バカ売れしない理由もあるんです

ここまで良い(?)ところを紹介してきましたが、ネットやYouTubeの動画を見ていると、「ベルランゴ、いいところも多いけど惜しいところが多い…!」と言っている人も多いです。どれも本当です。
僕もベルランゴ ロングを購入するときにディーラーで注意点をたくさん教わりました…笑

①気の利いた日本車と、気の利かないフランス車

国産ミニバンや、最近は軽自動車でさえ付いている「パワースライドドア」。ベルランゴは「パワー」が付いてません。「スライドドア」です。
基本的にフランス車のスライドドアは電動ではなく、ハイエースみたいに手動で開け締めすることになります。ドアも重めなのと車内の密閉性が高いので半ドアにもなりやすいです。

また、2列目シートはスライドせず、リクライニングもありません
そのため、新生児用の後ろ向きのチャイルドシートなどは結構ギリギリです。

ヘッドライトはなぜか一番上のデイライトがLED(白色)で、真ん中のロービームと下のフォグランプがハロゲンランプ(電球色)なので、色の違いや夜間の暗さが気になる人はLEDに交換する人も多いようです。

あとはドリンクホルダーが紙コップサイズでペットボトルが入らなかったり、アイドリングストップ機能が微妙だったり、色々と上げればキリはないんですが、国産ミニバンに比べれば多少不便というくらいで、どうしても無理!という欠点がない限りは見た目のポテンシャルですべてカバーしてしまえるんだから不思議です。

②自分でカスタムしたいけど専用パーツが少ない

カスタムと言ってもベルランゴの場合、スポーツカーみたいに「もっと派手でカッコよく!」「もっと早く走りたい!」みたいなカスタムの需要は少ないと思います。
「この不便なパーツをなんとかしたい!」というDIY的カスタムをしたくなる車です。

純正オプションがとにかく少なく、フロアマットくらいしか選べません。エクステリアも何もいじれません笑
ディーラーではオートプロストというショップの社外パーツを勧められ、僕はドリンクホルダーを交換してもらうことにしました(欠品してて納車には間に合わなかったけど…)。

基本的に社外パーツをつけるしかないですが、ネットを探してもルーフキャリアをつけたり、ヘッドライトをLEDにしたり、ホイールを変えているくらいしかしていないみたいです。それだけ外装が完成されているってことでもあるんでしょうけど!

情報が少なすぎて、スマホスタンドをどうやってつけようか、センターコンソールの謎の穴(リフターではアドバンスドグリップコントロールのダイヤルが付くところ)はどうやって活用しようかとか、悩むのが逆に楽しくなってくるくらいです。

③オシャレなカラバリがすぐに無くなる

現在ベルランゴ ロングには色が3色しか用意されていません
ブラン イシ(白)、グリ アルタンス(グレー)、グリ プラチナム(ダークグレー)。

これがオシャレじゃないわけではないんですが、日本人にウケるナチュラルなアースカラーのバリエーションが何故か用意されていません。
元々作ってないわけではなく、ロングではないベルランゴの方ではオシャカラーがいくつか販売されていました。

ベルランゴと言ったらサーブルという薄いベージュ系の色が大人気で、8割くらいの人が選ぶのがこの色らしいんですが、22年9月で生産終了してしまい、在庫のみの販売とのこと。
薄黄緑のアクアグリーンという色もおしゃれで可愛いですが、限定モデルだったためすぐに予約終了してしまい、今は手に入りません。
最近ベルランゴ トリコという特別モデルも出ましたが、車体カラーは通常と変わらず、アクセントカラーがカラフルになるのみでした。

他にも本国仕様には赤があったりメタリックなオレンジがあったり色々バリエーションがあるようなので、ぜひ日本仕様のロングにもカラーが増えて欲しいところです。

④電気料金並にバンバン値上げされている

ベルランゴ ロングは今年1月に発売されたばかりなのでまだ値上げされたことはありませんが、ベルランゴはされて発売からどんどん値上げされています

ベルランゴのシャインのグレードを例に上げると、2020年8月発売時に325万円だったのが、21年2月に344万円、21年4月に345.8万円、21年9月に352.7万円、22年6月に376.4万円、22年8月に393.1万円、22年11月に411.2万円…
そして今年4月に422.7万円に値上げされます。約3年で100万円アップ…?(この情報をまとめてたら冷や汗かいてきました)

少し前にシトロエンを傘下に持つステランティスグループの値上げの仕方が強引で値上げ率も高いと炎上していましたね。

原因は原材料費や輸送費の高騰と発表されていますが、円安やウクライナ情勢の影響もかなり大きいようで、現在の値上げも一時的ではなく今後も上がり続ける可能性が高いそうです。
「今後円安が落ち着いたり、情勢が安定したりしたら安くなる可能性はあるんですか?」とディーラーに聞いてみましたが、「私の経験上、ありません」とのことでした。最近テスラが大幅値下げをしましたが、そういうことは自動車業界ではイレギュラーなんですね。

きっとすぐ値上げするんだし、今買うっきゃない…!と思って決断しました。

さいごに

納車してすぐなのでテンション上がってるのはあるけど、とにかくこの車、めっちゃいいです。相棒としてのクルマでもあり、ファミリーカーとしての機能もまかなえる。でも不器用さもあって頼られすぎないところも最高です。

あ、そういえば日本車はJIS規格なのでウインカーがハンドルの右についていますが、輸入車は日本仕様の右ハンドルでもISO規格なので左ウインカーの場合が多いです。ベルランゴも輸入車なので左ウインカーなわけですが、慣れるまではしばらくワイパー動かしちゃいそうです。
晴れてるのにワイパー動かしてる人を見かけたら、僕です。

って、こんな個性的な車乗ってたらワイパー動いてなくても分かるか!

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